6.新しいこと
 新しいことに挑戦する。簡単なようでなかなか出来ないものです。今年何か新しいことに取り組みましたか、と問われると答えに窮することはありませんか。
 従来の仕事のまま量が増えたとか、担当する仕事が変わったなどと言うのは、全然「新しく」ないのです。新しい取り組みをしない、それだけでチャンスを見過ごしてきているのです。新しい試みをしないで、昨年よりも良くなったり、実績をあげたりするのは難しいことです。まして、個人の資質も向上しません。

 では新しいことへの挑戦って、どうすれば良いのでしょうか。今の自分がいる組織や取り巻く環境とは異なるグループの集まりに参加したり所属する。専門外の分野の勉強をする。などがあります。そうすることで、今までと違った考え方に触れ、知らなかった知識が増えます。異文化に触れること、知識のインプット(Input)が第一です。
 でも、自分の置かれた環境をダイナミックに変化させるには、多大のエネルギーが必要ですから、取り巻く環境が変わらないことを前提に「新しい」を取り込まなくてはなりません。
 仕事を例にとると、規定どおりにしていた仕事、今までやってきた方法に対して、自分で身につけた新しい考え方、価値観で見直します。すると、何故こんな流れが必要なのか、実施する意味はあるのかなど気づく点が出てきます。そこを自分らしく変えたら良いのです。言うなれば、無機質な仕事に自分の価値観を加えることにより、仕事に意義をもたせることです。

 新人の頃はマニュアル頼りでも仕方ありません。そこに自分が経験したこと、お客さんに教えられた(叱られた)こと、新しい知識などを基にして、自分のマニュアルを作ってみると面白いと思います。
実際、成功談、失敗談など自分の経験と知識を基にオリジナルマニュアルを作成し、後輩の教育に活用している人がいます。
 それを見ると会社が作ったものよりも具体的で、現場の経験、新しい知識が情報化されているうえ、情熱がこもっているのです。どちらが現状の仕事のやり方に対して「新しい」視点でチャレンジをしているかは明白です。

 新しいことに挑戦しないと人は伸びません。「新しいこと」とは、自分の経験と知識を高め、一段高くなった価値観で現状を見て変えていくことです。新しいことは、いくつになってもワクワクします。

コラム トップページに戻る

前のコラムへ   /  次のコラムへ