平成15年6月定例市議会が終了しました。6月24日からの開始ですから、18日間の日程でした。私自身、初めての議会でしたが、一般質問のため壇上に上がりました。一般質問初日のこの日、新人議員2名が午前中、一般質問を終えていましたから、新人として3人目の登壇でした。
初めてのことは慣れがありませんから、何事でも戸惑うものです。しかも市議会では経験豊かな諸先輩の前であり、多くの方が議会を見に来て下さっていることもあります。前日まで内容の確認と筋道は合っているかのチェックを続けました。そして当日の朝まで、市当局の方と議論を行いました。
よく「議会の一般質問は、事前に筋書きが出来ているのではないか。」と言われます。私も今まで議場やテレビで見ると、書かれた紙を読んでいる方が多いので、実際どうなっているのだろうと思っていました。今回、自分が体験したので分かったのですが、質問内容は自分が日頃から行政や市民生活、市政などに関心を持ち、研究しておかないと質問項目の選定が出来ないし内容もまとめられません。決して「出来ている。」のではありません。むしろ当局の考え方を事前に聞いておかないと、的確な回答を得られないのです。
質問内容もある程度、時宣を得ていることが必要です。今回は、時間が少なかったため、質問項目をどれにするか選ぶことが大変でした。
質問項目を決めるに当たって気をつけたことは、
1. |
自分の価値観をそこに込めることができること。 |
2. |
市に暮らす複数の人たちから、よく分からないから取り上げて欲しいと要望があり、調査した結果、私たちが知っておくべきだと思った項目。 |
3. |
社会的問題になっているのに、手立てが遅れているもの。 |
4. |
行政の手続き、進め方が市民の方々に受け入れられていない事柄。 |
でした。
そこでまず決めたのが、公約にしていた項目からひとつ。次に、和歌山市で真剣に考えるべき問題の行政改革について。そして、私たちにとって重要な課題である高齢者と社会の関わりについてと、子どもの教育問題。これらを取り上げることとしました。
いずれの項目も、質問すべき内容と結論を導くに当たって、私の価値観と合致しているかを大切に考えました。すべてそのストーリーを頭で描いて、4項目とも行けると思いました。そこから更に過去の経緯を調査し、現状を確認するため、現場で皆さんと話合いを始めたのです。