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（3）市長の施策・・・城フェスタについて再質問

　城フェスタに関しては、市内でホテル、旅館、飲食店を経営している、或いは観光関係者で将棋の名人戦が行なわれたことを知っていたのは、それほど多くなかったのではないでしょうか。
　この件に関して観光協会からの連絡はなかっただけではなく、他の和歌山市が主催する行事でも周知は不十分で、開催の1週間前位に突然ポスターが送られて来ることは珍しくないようです。問題提起を行っても今ではそれが当たり前になっているため、民間事業者間では和歌山市が行なっている観光施策への期待感は薄いように感じます。

　観光協会からの連絡は総会を年に一度だけ開催するだけで、行事の主旨や目的、市と一緒の取り組み方についてなどの話し合いの機会はありません。将棋の名人戦についても事前に連絡はなく、共通した取り組み方についても盛り上げ方策もなかったようです。

　単に将棋の名人戦固有の話だと思っていましたが、その体質にこそ問題があるのではないかと思います。一般的に考えると将棋の名人戦クラスになると突然会場が決まって開催することはあり得ないといいます。1年以上前から対局の都市、場所が決定しているようです。和歌山市の場合、4月になって初めて将棋の名人戦が行なわれることが判明していますから、如何にも初動が遅いものですし誘客への準備期間が不足しました。

　今のままの城フェスタでは、まち全体として集客が図れ、テレビにより全国に発信でき、経済効果もあるような成功には至っていないのが民間で観光に関わっている人達の評価です。これからも同じことを続けるのでしょうか。

　平成20年度まで続く城フェスタですから、民間観光事業者への情報提供のしくみ、連携の図り方、観光協会のあり方についての現状認識をお示し下さい。そして抜本的改善方策について市長とまちづくり推進室長の考え方をお答え下さい。

答弁者　：　大橋市長
　和歌山市観光協会は，観光関連事業者・個人と市で構成する組織であり，本市の観光を推進する母体として，行政とは互いに車の両輪の関係にあります。
　観光協会は，宿泊施設，交通関係など観光の各方面に携わる事業者の皆様と行政が率直な意見交換と実践を重ねることができる場であり，そうした切磋琢磨を通じて，より活動的で全国に情報を発信する団体として，また，観光事業者が主体的に活動できるような情報を提供する団体として機能することが求められているわけで，観光協会の会長でもある私自ら協会加盟者との積極的な情報交換や意見交換を行い，観光行政や協会運営に反映していきたいと思っています。

答弁者　：　まちづくり推進室室長　森下　尚
　城フェスタ事業の意志決定は，城フェスタ実行委員会の事務局である観光課や構成団体から出される提案を実行委員会が審議して決定します。
　名人戦における広報宣伝等でのご指摘は，今後の城フェスタ事業に活かしていきたいと思います。

　観光協会では，対外的には協会のホームページやパンフレット等でイベント情報や市内の旅のコース，宿泊，レジャーなどを紹介しております。また対内的には，行政からの情報などをファックス等で会員の皆様に随時お知らせしています。
　しかし，まだまだ協会加盟者をはじめ一般利用者にも満足できる内容，活動には至っていないと認識しており，対外ＰＲ戦略やホームページの内容をはじめ，情報交換の緊密化などを検討する部会組織の編成や，企画の充実とその速やかな実施を図るための組織づくりなど，より活動的な協会を目指していきたいと考えています。