かつて和歌山は「野球王国」と呼ばれ、高校野球におきましては、古くは旧制和歌山中学や海草中学、また、春夏連覇を達成した箕島高校や、最近では智辯学園和歌山高等学校が強豪として全国にその名を轟かせましたし、本年の夏に甲子園出場を果たした、我が市立和歌山商業高等学校も昭和40年には春の大会で藤田 平を擁し、準優勝に輝いています。
一方で社会人野球におきましても、和歌山市に本拠地を置いた住友金属野球団が、全国都市対抗野球大会で数度の全国制覇を成し遂げています。このように、野球に関する下地では和歌山は四国に負けないものがあると思います。
ただ、四国独立リーグにつきましては、はっきり言ってまだ海のものとも山のものともつかない状況だと思っております。社会人以上、プロ未満の選手を集め、シーズン中の７ヵ月間は食費も含め月給22万円、残る５ヵ月は12万円の月給だそうです。観客動員目標は１試合８００人だそうですが、いまプロ野球の二軍戦でも平日は200～300人だと言います。球場使用の便宜についても、交渉は難航しているようです。
休日はアマチュアの試合予約で一杯ですし、独立リーグ側が要望しているナイター10万円、デーゲーム3万円という使用料では他の団体に比べて安すぎるため、まだ折り合いがつかないようです。
リスクを恐れては何も出来ない」とおっしゃいますが、こうしたことも考えますと、行政を預かるものとしては慎重に考えるのは当然で、本市が主体という立場で、独立リーグへの参画希望を宣言することは財政状況だけでなく、住民の盛り上がりの面からも現段階では時期尚早ではないかと考えております。
もし和歌山市にそのようなチームの運営主体となるべき組織が現れれば、市としても支援を考えてまいりたいと思っております。
答弁者 ： 企画部長
「長期総合計画見直しの中に、スポーツによる地域振興の項目と、黒潮リーグ構想を織り込めないか。」とのご提言についてですが、計画の見直しにつきましては、平成19年度中に次期基本計画を完成させる予定にしております。
実際の見直し作業にあたっては、有識者などを交えた会議の中で議論して行くこととなりますので、議員ご提案の内容を織り込むことについて、現時点でお約束するのは大変難しいのが現実です。
しかし、いずれにいたしましても本市の活性化に向けた手段として、スポーツの振興は有効であると考えてございますのでスポーツチームの誘致、さらには議員ご提案のリーグ構想につきましては、一つの選択肢として次期見直し計画の中に盛り込めるよう検討してまいりたいと考えています。
（２）和歌山大学観光学部について
答弁者 ： 市長
和歌山大学との地域連携推進協議会は、3月29日以後では、5月21日に開催しております。また、子ども支援センターが実施しているスクーリング・サポート・ネットワーク整備事業での協力など、具体的な実績も出てきております。
そして、観光学部の新設の件につきましてはこの協議会とは別に、県や商工会議所などを交えた意見交換会に参加しているところであり、今後ともこの意見交換会で、市の役割等について話し合われて行くこととなります。
そういう事情でありますので、和歌山市・和歌山大学地域連携推進協議会の中では、いまのところ観光学部に関する要望等は受けておりません。
また、市の施設等の賃貸に関する協力についても、意見交換会の中で、施設に関する具体的な話が出てくれば、市の施設の有効活用の面からも前向きに検討していきたいと考えています。
（３）防災対策について
答弁者 ： 総合防災室長
６番片桐議員の再質問にお答えいたします。
災害対策基金の設置について災害対策基金の設置についての再質問でございます。
和歌山市では現在他都市等で大規模災害が発生した場合、被災した地域の方々への義捐金や義援物資等を、その都度市民の皆様及び市職員から募っておりますが、議員ご提言のような和歌山市が被災した場合でも活用できる、災害対策基金の設置につきましては、今後研究、検討してまいりたいと考えてございます。
答弁者 ： 建設部長
電柱への広告物の設置につきましては、現在新規のものは許可していません。しかしながら、ご指摘の避難場所表示につきましては、公共性があること、また市民の方々の防災意識を高め、緊急時の避難行動を円滑に進める効果が期待できると考えられますので、今後、表示物件が道路法や屋外広告物条例に違反しないものであれば、昭和39年の通達にとらわれることなく、学校および公園など、防災対策上必要な指定避難場所の周辺を原則といたしまして、関係部署と連携しながら早期実現に向けて取り組んでまいります。
