コラム
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2021/6/16
1787    世界は信頼関係で動いている

台湾とリモート会議をしている時「世界は信頼関係で動いている」と聞いたので、ふと「自分は何で動いているのだろう」と思うことがあり、令和3年6月の主な動き10個を拾い出しました。

  1. 国史啓蒙家の小名木善行さんの講演会に参加したこと。
  2. 元JAXA役員の上野精一さんの三回忌に出席したこと。
  3. 和歌山市京橋から一里塚までの大和街道を歩いたこと。
  4. プラスウインの会長と懇談したこと。
  5. 和歌山市立博物館と和歌山市民図書館を訪ねたこと。
  6. 尺八奏者の辻本好美さんのコンサートに行ったこと。
  7. 大学での講座に先駆けて講義を聞いたこと。
  8. 法学部の大学生のインターンシップの依頼があり面談したこと。
  9. 谷本農園の園主を訪ねて懇談したこと。
  10. 和歌山県に必要な政策を協議するためリモート会議を行ったこと。

行動につながったのは予定があったからではなく、それに参加したいだとか、関心があるなどの動機があったからです。誰かが決めた予定に参加するのではなくて、自分が決めたことに参加していることが分かります。

例えば小名木善行先生の講演会は、14日の午後6時30分からと15日の午前6時30分からの二度参加したのですが、これは「行ってみたい」「生で話を聞いてみたい」と思ったからです。「行きたい」と思わなければ、午後9時までの講演会と翌日早朝からの講演会の二度も参加しなかったのです。行動につながったのは明らかに自らの動機づけがあります。

自分の行動を分析してみると、全ての行動は自分が決めたことに起因していることが分かります。「そんなことは分かり切ったこと」と言う人がいますが、手帳や携帯の予定表を見て「嫌だなあ」と思う人がいるのは、自分の意志に関係のない予定が組み込まれているのも事実です。ですから自分の意思で行動に移している人は意外と少ないのかもしれません。

嫌な予定があって、スケジュールに支配されている、または他人に支配されていることがあれば「全ての行動は自分の意思で選択していない」ことになります。

「世界は信頼関係で動いている」のは、信頼関係にある人との出会いや懇談の機会を自らの意思で決定しているからだと思います。恐らく「嫌だなぁ」と思っての行動によって世界が動くような決定がされることはないと思います。

世界が動くような結果は「やってやろう」「やらなければならない」という覚悟と意思があって実現できたものに違いありません。何故なら、世界を動かすような出来事は一人で出来ることではないからです。一人で出来ることではないことを実行するためには、複数人の参画が必要となりますし、参画するメンバーは強い信頼関係で結ばれている必要があります。

世界は信頼関係に結ばれた人たちの意思によって動くものであり、その動機となるものは「やり遂げたい」「楽しい」「困難に挑戦している」「結果を出して儲けたい」などの実感を伴ってのことだと思います。自分の意思によって自らの行動を決定し、メンバーとの信頼関係によって世界は動いていると実感したいものです。