コラム
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2017/2/22
1677    自分よりも人のことを大切に

平成28年12月県議会定例会の様子が地元のテレビ和歌山で放送されていました。その時にテレビに映っている僕の表情を見て「疲れている」と感じて心配して連絡をしてくれた人がいました。決して疲れてはいないのですが、年末の懇親会などから来る睡眠不足を心配してくれたようです。

そんな時「疲れがたまっては大変だから」と言って、疲労回復のためのサプリメントを届けてくれてくれたのです。「疲れが溜まったら大変だから飲んで下さい」と言っていただきましたが、その後、その人に関する話を聞いて驚くと共に感謝したくなる話がありました。

その人は最近、体調を崩したのでかかりつけの医者で検査をしてもらったところ、「胃がんの疑いがある」と判断され、総合病院で詳しく検査してもらうよう紹介状をもらったばかりだと言うのです。僕にサプリを届けてくれたのが12月中旬でしたが、その数日の前に「胃がんの疑いがある」と診断されたばかりだと聞いて、もっと驚きました。

自分の健康も大変な状況なのに僕の健康のことを心配してくれて、サプリを届けたいと思って薬局にまで行ってくれたのです。人のために行動することは簡単なことではありませんが、それ以上の行動をしてくれました。

本来であれば自分の健康のことが心配で不安になり、人のことまで構っていられないと思います。それなのにテレビで観て僕のことを心配して行動してくれるなんて、申し訳ない気持ちでいっぱいです。

「今はまだ精密検査をしていない段階で、簡単な検査結果が出ただけなので、私は大丈夫ですよ。痛くもないし疲れてもいないですから。それよりも片桐君が疲れているように見えたことを心配しています。みんなが心配していますよ。みんなが期待していますから、絶対に無理をしないで疲れを取って下さいね。休むことも大切だと思います」と話してくれました。

自分のことよりも人のことを心配する。そんな気持ちと行動に感動しています。しかも届けてくれたサプリメントは「他の薬局では取り扱っていないもので、この辺りではその薬局だけが取り扱っている」ものなのです。

そのためその薬局に行ってくれたのですが、そこで「この薬は県議会議員の片桐さんに飲んでもらうものです」と伝えてくれたのです。驚いたことに、その薬局の店主が「片桐さんですか。Iさんから依頼されて私も応援しているのですよ。とても良い議員さんだと聞いています」と話してくれたようなのです。

その薬局の住所を聞いたところ、確かにIさんの自宅の近くでした。Iさんが僕の応援を頼んでくれていたことを知り、そのことも有り難く思いました。ご縁と言うものの不思議を感じるものですし、改めて大切なことを感じました。

自分のことよりも僕のことを心配して行動してくれる人がいることへの感謝。僕の知らないところで応援の依頼をしてくれている人がいることへの感謝。僕に県政の期待を託してくれている人たちがいることへの感謝。人生は感謝の気持ちと共にあるべきだと思います。

その後、この方は平成29年2月に胃がんの手術を行い、手術は成功しました。病室からメールをいただき、手術が成功したことを知り嬉しくなりました。