子どもから「人の悪口を言う人は格好悪い」、「自分達の住んでいる地域を貶すのも格好悪い」という感想を聞きました。そんな感想を話してくれたのは電車に乗っている時、隣の座席に座っている大人達が悪口を言い合っていた様子を見ていたからです。
「和歌山県は田舎で何もないよな」。「田舎にいても楽しいことはないわな」。
「和歌山県はこれからも発展することはないよな」。
以上のような、地元和歌山県の批判を言い合い、大人達はお互いに納得していたようなのです。電車の中では和歌山県の批判オンパレードで、聞いていて気持ち良くなかったと話してくれました。
そんな会話を聞いた子どもは、「そんなに和歌山県のことが嫌なら和歌山県から出て行ったら良いのに」、「自分達で和歌山県を良くするための行動をすれば良いのに」、「そんな人は和歌山県もいらないと思っているのではないだろうか」という感想を聞かせてくれました。そして「電車の中で周囲の人に迷惑を掛けることは大人としてやってはいけないことだ」、「大人になるということは人から学んでいくことだ」と思いました。
- 人の悪口を言うことは格好悪いことだ。
- 人を批判することは格好悪いことだ。
- 自分が行動を起こせない人は格好悪いことだ。
- 周囲の人の迷惑を考えない人は格好悪いことだ。
電車に乗っている1時間と少しの時間で、周囲の人に迷惑を掛けている大人から学んできたのです。子どもは大人の行動を見ていますから、大人は子ども達のお手本になる話と行動をする責任があります。子どものお手本になるためには、先の1から4までのようなことをしないことです。
子どもにお手本を示せない大人が和歌山県を低迷させているように思います。ですから悪口や批判を言わないための批判の言葉を良い言葉に置き換えることです。
- 人を褒めることができる人になること。
- 自ら行動を起こせる人になること。
- 周囲の人を喜ばせる人になること。
- 謙虚で誠実な人でいること。
- 人から見て格好の良い大人でいること。
こんな考え方を持って行動すれば良い社会人になれると思います。これらの言動は決して難しいことではありません。大人が子どもの頃に習った子、学んだ当たり前のことばかりだからです。
残念なことに、人は大人になるにつれて人として当たり前のことを忘れていくのです。当たり前のことを忘れた大人は格好悪いものですし、言動で子ども達に格好の良いことを伝えることはできません。自分ができていないことを、誰かに伝えることは出来ないからです。
最低限、子どもから「格好の悪い大人」と言われないように、「格好の良い大人」と言われるような言動を心掛けたいものです。