コラム
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2014/8/12
1516    ライバル

自分ができていないことを簡単にやっている人がいます。自分が成長していると思っている時に、その成長している過程にそんな人が現れます。ライバルが出現すると「ライバルがいなかったら良いのに」と思うことがありますが、次々とライバルが出現するのは自分が次の階段に登っている証拠です。自分のレベルが上がると、そのレベルの人と出会うので、より高いレベルのライバルが出現するのです。

中学生が和歌山市の競技会などの大会で戦っていると、和歌山市内の選手が出場していますから和歌山市レベルの選手と出会います。そこを勝ち抜いて和歌山県大会に進出すると、今度は和歌山県レベルの選手と出会うことになります。今まで出会っていなかった、知らなかった県レベルの選手と出会うことになるのです。そこも勝ち抜いて近畿大会に出場したとします。

そうすると近畿各府県から勝ち抜いてきた選手と出会うことになります。これまで戦ったことのない高いレベルの選手がライバルとして立ちはだかるのです。そこを勝ち抜くと全国大会です。日本中から強い選手が大会に参加していますから、相当高いレベルの選手と出会うことになります。

自分が成長する過程において、レベルが高くなるとそのレベルに応じたライバルが出現するのです。次々とライバルが出現するということは、自分が成長していることを示しています。ずっと和歌山市の大会で敗退するレベルであれば、県レベルの選手にも、近畿レベルの選手にも、そして全国レベルの選手に出会うことはありません。自分がそのレベルに至っていないからです。まだまだ成長するための努力をしないことには、全国レベルのライバルと出会うことはできないのです。

中学生が全国大会レベルの選手になったとしても、進学して高校生になると新しいライバルが出現します。自分より上の世代の選手など高いレベルの選手がライバルとなるのです。

そこを目指して練習が始まります。高校生大会でも和歌山市大会、和歌山県大会、近畿大会へと進むことになれば、新しいライバルと出会うことになりますから、自分も成長して高いレベルに達しているといえます。

大学生レベル、社会人レベル、そしてプロのレベルと段階を進んでいくと、そこにはよりレベルの高いライバルが登場します。自分ができないことを簡単にやってしまう選手がそこに存在しているのです。

このようにライバルが出現するのは自分が成長して次の段階に進んでいるからであり、新しいライバルの出現は歓迎すべきことなのです。

ですからライバルが現れないとすれば、自分は同じ段階で仕事をしているだけだとか、今のポジションに安住している気持ちになっていることを戒めなければならないのです。成長することで次々と新しいライバルが出現することを知っておきたいのです。

そして自分の前に現れるライバルも、自分と同じように厳しい練習を続けてレベルを上げて日々成長しているのです。最初から巨大な存在のように思えるライバルも、練習によって成長曲線を描きレベルを高めてきたのです。新しいライバルが現れるのは自分のレベルが上がった証拠ですから、まだ出会っていないライバルに出会えるように成長したいものです。