渚茶会
渚茶会
和歌山文化協会渚茶会に参加しました。お手伝いと共にお越しいただいた皆様と共にお茶席を楽しみました。この渚茶会は茶道部の会員の研鑽の機会であり、かつては研修茶会の名称で開催していました。研修茶会は技量を高めることや、茶道の啓発と普及に努めることを目的としています。現在は研修茶会だと堅苦しい感じがするので、渚茶会に名称を改めて多くの方々にお越しいただくようにしています。
本日も雨天の中にもかからず文化協会会長を始めとする皆様、約200名の方々にお越しいただき実のあるお茶席となりました。
お茶席の場で茶室に飾られている掛け軸の「積徳合和」の意味を教えてもらいました。説明によると「徳を積み人と和し、調和して生きる」ことで、作者による時代背景は「かつて政治が荒れている時代にあって、国民と為政者が徳を積むことで和を築いて国と政治安定させることを求めた」造語だそうです。
現代に通じる意味があり、いつの時代も社会の安定は、徳を積むことと人の和にあるということです。改めて、大きな和を築くことは国家の礎になっていると思います。
お茶席は作法も大事ですが、掛け軸や飾られている一輪の花を感じ取ることで心穏やかに物事を見て、そこから学ぶことにあると思います。そんなことを感じた秋の一日となりました。
宙絵画展
宙絵画展を鑑賞しました。主宰の先生と生徒さんから作品の説明をいただいたので、抽象画でしたが理解できました。先生は「鑑賞しても意味が分からないと思います。作者でも描いていると分からなくことがありますから。だから観る人が作品を解釈してくれたら良いのです」と話してくれました。
先生の作品「未来からの贈り物」は「時は過去から未来に流れているのではなくて、未来から過去に流れています。過去とは『か』は力を意味する文字であり『こ』は起きたことを示す文字です。だから『かこ』は力を与えて起きた事実だと解釈できるので、自分の力で築いてきた時間のことです。未来から時間が流れているのは、自分が過去を築いてきたから未来があるのであって、未来は自分がやろうとしていること、やつていることが現実になっています。だから未来は現在の延長にあり、未来から見ると現在は未来の入り口だといえます。
現在を変えることで未来は変わる。つまり自分が変えた未来は現在があるから」ということです。
尾崎先生の作品は、日本で使われていたという説のある「カタカムナ」文字を絵の中に散りばめています。「カタカムナ」は学説では否定されていますが、円形の文字であったと記されていて、それを「過去からの贈り物」ではなく「未来からの贈り物」として描いているところにロマンを感じます。
この「カタカムナ」を調べてみると次のような記述がありました。
「カタカムナを提唱した楢崎皐月は、兵庫県六甲山系の金鳥山で、カタカムナ神社の宮司の平十字と名乗る人物と出会い、カタカムナ文字とされる巻物と出会ったという。楢崎はこれを、蘆有三に教えられたアシヤ族の『八鏡の文字』で書かれたものではないかと直感し、大学ノートに書写したとされる。つまり、カタカムナ文字の文献の原本の存在は知られていない」ということです。
先生が言うところの「それぞれが解釈をすれば良い。正しい解釈か誤った解釈であるかは問題ではなく、自分が感じたことを心に描くと良い」ということです。
描いたものとは作者が作品に込めた意図とは関係なく観る人の創造ですから、正しいも誤りもありません。そんな創造力を試されるような宙絵画展でした。
先生の作品の解釈の仕方と「カタカムナ」の説明は、今回の宙絵画展の基礎知識となるもので楽しい時間となりました。


