企業進出について
全国でビジネス展開している経営者と会議を行いました。既存店と既存のサイトを維持するだけでは売り上げが落ち利益も減少するので、店舗は新規展開が必要となり、サイトもイメージの転換や流行に即して変化させる必要があるとの意見です。
毎年、同じことを繰り返しているだけでは売り上げが低下していくので、時代の色を取り入れることが売り上げを維持するために必要なことです。社会の変化に敏感でなければ会社の規模を維持していくことは難しいのです。どれだけ経営していたとしても同じで、攻めを行わずに守勢だけでは規模を維持できないのです。企業が新規出店やM&Aを考えるのはそのためです。
地方自治体は同じようにはいきませんが、やはり社会の変化や価値観に応じて変化する必要がありますし、成長のためには投資を含む新規政策を打ち出す必要があります。これは維持するためでもありますが、地元の皆様に将来への希望を感じてもらうためにも必要なことです。企業が毎日のように新商品を市場に出しているのは、シェアを伸ばす、そして維持するためです。だから地方自治体も新政策を打ち出すのは当然のことであり、毎年度毎に「凄い」と思わせるような政策が必要なのです。それがないと希望を感じませんし、外部からの投資も見込めません。
東京の投資家は挑戦する意思のあるところに投資を考えます。もちろん事業計画と採算性があってのことですが、東京以外はどの府県でも環境はそれほど変わるものではなく、やる氣と熱意、そして「一緒にやりましょう」という意思が必要です。府県のやる氣と熱意が感じられないことや、提案しても検討もしないで回答をしないようでは、企業側は「進出する意欲も湧かない」ということになります。それは先に述べたように、どこの府県でも進出に際して大差はないからです。
では「和歌山県への進出や投資についてはどう思いますか」の問いに対して、「和歌山県は目立っていないので、他の府県よりも多くの情報発信が必要です。何もないのに和歌山県に大型の投資しようと考える人は少ないと思います。今はどちらかと言うと、外部からの投資を受け入れることに消極的な県に映っています。アクションがなければ進出対象にならない県だと評価しています。和歌山県で知っているのは白浜ぐらいかなというところです。
そして和歌山市の特長が何なのかはよく分かりません。県都ですが東京から見ていると特長がないように感じます。
地方都市には、とにかく熱意と行動だと思います。経済規模や人口規模からすると、よほど目立った動きをしなければ投資対象にはなりません。今ならエンジニア、外国語が話せる人材が直ぐに見つかる県や市が有望な地域だと考えていますし、首都圏からでも『和歌山県に進出するなら行ってもいいよ』と言ってくれる人材の一定の人数が必要です。
こちらからだったら、大阪や福岡県、愛知県辺りが規模にもよりますが、投資対象として考えられるかなというところです。もちろん、地元企業も事業への参画と投資をしてもらう必要があります、協力しますと言いながら、資金を出さない、仕事は下さいという姿勢のところは進出後の協力がないので進出は難しくなります。和歌山県ではこの条件を整えることや進出側の考え方を理解することが必要だと思いますよ」と話してくれました。
受け入れたい側の考え方と、進出する側の考え方は相違点がありますから、何度も意思疎通を図るための動きが必要となります。
投資家の意向を理解しておくことが迎える側としては大事なことであり、ある程度その意向に沿った対応が求められます。「来たかったら来てもいいですよ」のような姿勢はないと思いますが、「進出に必要な条件を調えますから、何としても来てください」という熱意と強い姿勢が求められていると思います。


