和歌山市長選挙最終日
和歌山市長選挙の最終日を終えました。暑くて長い、長い7月を駆け抜け、短い熱い夏を終えました。長い夏と短い夏を同時に過ごすことができました。
皆さんの応援をいただき戦い抜けたことは幸せ以外の言葉はありません。2026年夏、スタッフや応援団と過ごしたこの短い夏を生涯忘れることはないでしょう。
元々、和歌山市長選への出馬は心から応援してくれる皆さんから熱い要請があったからで、出馬時期は6月末と遅かったことから出遅れ感がありました。
マスコミからは「出遅れ」と伝えられ、当初、勝てる見込みを感じることはできませんでした。どの調査機関の調査結果か分かりませんが、片桐は4人中4番目と伝えられ、しかもトップの候補者との差はトリプルスコアとも伝えられました。
この時「名前も知られていないので無理な挑戦かも」と弱気になりましたが、スタッフの一人が「まだ出馬表明もしていないのに4番目で登場しているのは凄いことだと思います」と伝えられ「それもそうだな」と思いました。
ここから氣持ちを切り替えて、和歌山市長選挙を戦う準備を進めました。ところが次々と困難が訪れることになります。
「勝てないだろう」「知られていない」「無理」だから「やめた方が良い」とアドバイスを受け、心の強弱を繰り返す日々でした。
しかし無名の挑戦者が大きな戦いに向かっていく姿は高校時代、鑑賞して今も心の支えになっている映画「ロッキー」を思い、何度も世界タイトルマッチに向かう映像を見ました。無名の男が挑戦する姿こそ私の原点であることを思い出しました。
覚悟を決めたロッキーですが、無敵のチャンピオンと戦う日が近づくにつれて心の浮き沈みが訪れます。弱気になり仲間に励まされ、そこからトレーニングを開始する。しかし才能のない自分が戦える相手ではないことから弱気になり、世界タイトルマッチの前日は多くの観客の前で恥をかくことを恐れます。試合前日、教会で心を落ち着かせ、決選前夜のリングに立ちます。不安との戦いのシーンはもっとも好きな場面のひとつです。曲のタイトルは「孤独のリング」。まさに不安と孤独に打ち勝つことが勝利への道なのです。
勝負は全て自分との戦いです。自分が創り上げた巨大な相手の虚像に恐れ、毎日のように、それどころか時間ごとに弱気になる瞬間を繰り返します。弱気になったとき、再び立ち上がれるのは励ましてくれる仲間がいるからです。もし一人でも欠けていたら戦う力は生まれて来なかったことでしょう。
何度も何度も不安と孤独を感じながらも和歌山市長選挙を戦えたのは、一緒に戦ってくれる仲間がいたからです。
しかもこれまで関わってくれた人に関係する人たちが、次々と声をかけてくれるようになりました。これらは思わず涙が出てくる出来事でした。
向陽高校入学式の後、校長室に入り訓示を受け、そこから遅れて1年H組の教室に入ったため一番前の席だけが空いていました。そのとき、斜め左後ろの席にいた関良規くんが話しかけてくれました。高校時代からの親友で社会人になってからも心からの親友でした。しかし彼は胃がんで40歳前半で亡くなります。今日のJR和歌山駅での街頭演説会で「関良規の叔父です」と言葉がありました。来てくれていたのです。「関良規のお母さんは片桐さんの市長選出馬を心から喜んでいますよ」と伝えてくれました。今も「関良規」の名前を聴くだけで涙が出てきます。
会社時代の親友は田村誠くんでした。彼も癌との戦いの末40歳代で亡くなります。土地家屋調査士として独立してこれから第二の人生のスタートだというときです。
「関良規」と同じように「田村誠」の名前を聴くだけで涙が止まりません。田村君の奥さんは「田村が言っていました。『片桐君は俺たちの期待の星だ』と。だから議員になってくれて活躍していることを嬉しく思います」と話してくれました。
井伊靖さんは「人生の節目にはいつも片桐さんがいてくれました」と話してくれました。
「転職のとき、難病に襲われたとき、子どもの就職のとき、リハビリでの戦いのとき、片桐さんがいてくれたから頑張れました。恩返しをするときです」と話してくれました。
JR紀伊駅に立っていたとき、会社の後輩が近づいてくれました。30年ぶりぐらいかな。最初、分からなかったのですが「Aです」と名前を言ってくれたので「久しぶり。変わっていないですね」と答えました。
「片桐さんにお礼を言わなければと思っていたのに言えずにすみません」と切り出してくれました。「当時の職場の上司は私のことを理解してくれなくてつらい日々でしたが、部署の違う片桐さんが笑顔で相談に乗ってくれたり、辛いときに飲みに連れてくれたので乗り越えることができました。交通事故に遭遇したときに対応してくれたこともお礼が言えずにいました。すみません。市長になってください。何もできませんが応援しています」と涙を浮かべて伝えてくれました。
このような心温かい皆さんに支えられていることを幸せに思いながらの戦いでした。こんな戦いをしてきたのだから必ず結果は伴うと思っています。皆さんに感謝して7日間の市長選挙を終えました。
いよいよ投票日を迎えました。仲間と一緒に結果を見守りたいと思います。


