活動報告・レポート
2026年4月11日(土)

座談会でのAIの講義

定例会際の座談会で「AIが作る社会」についての講義を受けました。普段にメンバーが意見を出し合って問題解決に向かわせる方向性を検討していますが、今回、メンバーの一人が「AIが社会で浸透していることと予想される未来を知って欲しい」と提言があり、講義を受けることにしました。彼の会社は「AIプログラム」を活用した企業価値向上を専門にしている会社で、「AIプログラム」専門の和歌山市内では一社だけだと思います。

まず前提として、AI発展のスピードは予想を超えるもので、現在、社会でどれだけ浸透しているのかは開発者を含めて誰にも分かっていません。どこまで進化しているのか分からないので、未来のあり方も分からないのが現実です。ただ言えることは、瞬時にして国家を崩壊させてしまうレベルにあることは間違いありません。だから知恵を落として活用すべきだというものです。

皮肉なことに、AIを開発しているシリコンバレーでは、開発に携わった人の仕事がAIに取って代わられているので、年間約20パーセントの人がレイオフされています。つまり人の仕事をAIが代替しているのです。シリコンバレーで働いている人でさえ、不必要とされる人が出ているので、事務仕事は早い段階でAIに取って代わられることになります。

私たちは歴史上の出来事である産業革命の社会を知りませんが、今、産業革命と同様の体験をしているのです。渦中にいるから実感がないというところですが、今は始まりに過ぎないのです。

但し、このことはAIが人類の敵ではなく、仕事のやり方が良くなることや効率が数倍に高まるので、仕事の形が変わるということです。ここで必要な能力は指示する力と、出された結果を検閲する力です。

簡単な事例として、読者感想文の課題が出されてもAIを使うと瞬時に仕上がります。しかし読書して読み取る力と書く能力がなければ、AIが作成した作文を修正することができません。AIが作成した以上の価値を含ませることはできないのです。自分で修正してより質を高める作業ができないので、オリジナルの価値を生み出せないのです。

このようなAIへの指示の出し方は培ってきた経験と能力が必要になりますから、勉強も社会経験も大切なのです。

経験と能力のある人がAIを使うと質の高い仕事ができます。自分の能力が3倍にも、5倍にもなります。人の能力を増幅させてくれる力をAIは持っているのです。しかし能力がゼロの人は増幅させることはできませんから基礎学力は必要になります。論文を書けない人はAIを使っても論文を仕上げることができないということです。

課題はまだあります。AIは莫大なインターネット上のデータの中から必要な情報を引っ張ってくるので、嘘の情報も引っ張ってきます。インターネット上の嘘の情報さえ、指示した作業の仕上げの中に組み入れてくるので、それを見抜く力や選択する力が必要になります。ここで大切な価値はインターネットの情報の真偽は見抜けないことが多いので、良い情報だけを信じて採用することです。人の批判中傷やネガティブ情報は信頼性が低く価値がない情報なので切り捨てることが仕事の信頼性を高めることになります。

AIはくだらない批判中傷や社会で支持されないような一方的な意見を引っ張ってくるので、それを報告書に取り入れることや、仕事の成果に組み入れるような使い方は良くないということです。

能力のある人がAIを使うと能力を何倍にも増幅させますが、悪い人が使うと悪さも数倍に増幅させてしまいますから、誰が発信元なのかの注意が必要です。

既にAIは世界の社会に浸透しているので共存すべきです。使わなければ戦車に対して自転車で対抗するようなものですから、未来で実現するであろう結果の違いは明らかです。

但しAIが問題解決に万能ではありません。例えば南海フェリーが撤退することを撤退が発表される前にAIで質問しても「そんな事実はありません」と返されました。或いは和歌山県に進出を考えている企業の最大限の支援をするためにAIに尋ねたところ「その情報はありません。コンプライアンスの問題がありますので、〇〇企業の和歌山県進出のお手伝いをすることはできません」と回答がきました。インターネットに書かれていない情報は時代を先取りして新鮮なものですが、データにないものを作り上げることはできないのです。