孫市まつり
孫市まつり
第22回孫市まつりに参加、鎧兜を身に付けて雑賀衆の一員として行進しました。会場の鷺森別院を出発してから行進して和歌山城に入り、城内の桜の下を歩いて回り、その後、和歌山市駅まで行進、出発地の鷺森別院に戻りました。約3kmの行進でしたが、約1時間30分かけて沿道の方々に手を振りながらゆっくり行進しました。孫市まつりは紀州、雑賀孫一を称え、その活躍を語り継ぐことを目指して開催されています。私も何度も参加して行進していますが、すっかり春の季節に定着したイベントになっています。気候が良かったので鎧兜を着て行進すると汗が出てくるほどでしたが、行進を終えて会場に戻った時の氣持ち良さは格別でした。
雑賀孫一は紀州攻めをした織田信長の軍勢を追い返した武将です。しかしその後紀州攻めに入った豊臣秀吉の軍勢に立ち向かいましたが、敗北したと言われていますが、その生涯は謎に包まれているようです。私は司馬遼太郎の「尻啖え孫市」を読んだことがありますが、織田信長や豊臣秀吉でさえ紀州雑賀衆を恐れたと書かれています。紀州にとって英雄であり、現代に伝えられている謎多き人物です。
そんな雑賀孫一に魅せられた森下会長が「孫市の会」を立ち上げ、今回で22回目となる孫市まつりを開催しました。武者行列やステージイベント、剣舞などで盛り上がり、今では和歌山市にとって欠かせない孫市まつりです。
ところで話題になったのが大河ドラマ「豊臣兄弟!」です。「和歌山城は登場するのでしょうか」「織田軍や豊臣軍の紀州攻めの場面で雑賀孫一は登場するのですか」などの意見でした。大河ドラマで取り上げられると和歌山城や紀三井寺を訪れる人が多くなると思いますから、大河ドラマで描かれることを期待して待ちたいと思います。
武者行列に参加した皆さんからは「沿道から声援が聴こえてきたので楽しかった」「和歌山城にいる方々から写真撮影をしてくれました」など、喜びの意見が交わされました。
春子稲荷歌謡祭
紀三井寺で「春子稲荷歌謡祭」が開催されました。私も案内をいただき参加してきました。
春子稲荷歌謡祭開催にあたり、紀三井寺の前田住職、春子姫を描いた画家の田村先生、語り部の坂本さんが春子と紀三井寺にまつわる話をしてくれました。
前田住職からは豊臣軍の紀州攻めによって根来寺や粉河寺を焼き討ちにした後、紀三井寺を攻めたけれど焼かれなかったのは、白狐に化身した春子姫が豊臣秀長に紀三井寺に攻め入らないでくださいとお願いしたことで難を逃れた伝説を伝えてくれました。
その後、豊臣軍は太田城の水攻めをしたことから、紀三井寺が護られたことは歴史上の謎になっています。つまり春子姫伝説に語られたように、紀三井寺と豊臣秀長との間で何か話し合いが交わされたのではないかと思います。
続いて坂本さんからは、織田軍の紀州攻めの中で織田信長の足を撃ったのが雑賀孫一だったという話を伝えてくれました。坂本さんの語り部としての特長は、案内する現場に行って歴史で語られている話を現場から感じ取っていることです。今回も織田信長が紀州攻めで雑賀衆と戦った戦場とされている場所に行って現場の空気を感じ取った中から、今日の話を語ってくれました。
続いて出演者から、それぞれのイメージで描いた「春子さんの歌」を披露してくれました。春子姫が豊臣秀長の攻撃から紀三井寺を護ったことが歌詞に記され歌と演奏は参加者を戦国時代に誘ってくれたようです。紀三井寺で描かれた春子姫の壁画と共に、春子姫の歌も紀州の歌として定着して欲しいと思います。
歌を聴いて思い出したことは、昨年、田村画伯からの春子伝説を壁画にするプロジェクトに参加している話を聞いたことです。制作し始めてから半年余りで壁画が完成、イベント開催、春子姫の歌ができるなど、一人の画家の思いが現実になり広がりを見せています。見えない思いが現実になることを実感できるイベントでした。
今年、紀三井寺の桜は3月24日に開花宣言がされたようです。桜の花の下で開催された「春子稲荷歌謡祭」は春子姫のような空気の下、華やかに語りや歌を楽しむ時間となりました。企画した田村画伯は「たくさんの人にお越しいただいて良いイベントになりました。和歌山市を盛り上げるための企画なら喜んで協力します」と笑顔で伝えてくれました。地域は一人一人に支えられて成り立っていることを実感しました。


