活動報告・レポート
2026年2月14日(土)
南龍会
南龍会

本日の南龍会は26人のメンバーが参加して6年ぶりの開催となりました。コロナ禍以前は毎年開催していましたが、この間中断していたため6年ぶりとなったものです。久しぶりに集まったこともあり「とても楽しみにしていました」の声があちらこちらから聴こえてきました。

南龍会の元会長から挨拶の中で「凄い」と思ったことがあるので意訳もありますが以下に記します。これは私だけが「凄い」と思ったのではなくて、現役のメンバーが「凄い」と思った内容です。

「現役の皆さんが一所懸命頑張ってくれていることを嬉しく思います。ただ一つ苦言を伝えておきます。私が現役の時には考えられなかったことが起きています。それは相手からの提案に対して、その提案が良いか、良くないかを審議するだけになっていることです。提案された内容を審議するだけの組織だったら、もう存在意義はありません。私の時代は相手からの提案と同時に、こちら側が議論して準備してきた内容を相手側に提案していました。

お互いに条件を出し合って、双方の提案をどう考えるかを議論していたのです。その結果、歩み寄る場合もあれば、納得すれば相手側の条件を飲む場合もありました。もちろんこちら側の提案に近づいてくれる場合もありました。双方が提案することで、今の社会情勢に応じたお互いの考え方が分かりますし、どのように決着させるのかも見えてきます。

相手の言うことを検討するだけでは良い解決にならないのです。こちら側も思っていることを提案することが大事なことです。結論を導くためにはお互いが提案しなければ議論になりません」という内容です。

これは組織内の話に収まるものではなく、議会や社会で起きている課題に対する考え方の基本です。議会では執行部から提案があり、議会はその議案を審議していますが、単に了承することが役割ではないのです。議論の中に自分なりの提案をして議論を交わすことが大事な役割だということです。

南龍会

元会長はもうひとつ事例を示して、私たちに社会で起きている物事への対応のあり方を考えさせてくれました。これも意訳して以下に記します。

「先の総選挙では高市総理旋風が吹きました。その結果、3分の2の与党が生まれたことは受け入れるべきです。しかし巨大与党が誕生したからと言って、全てを『その通りだ』と受け入れるようではいけません。良い提案もあれば、そうでない提案もあります。3分の2という大多数が賛成するものであっても、私たちはその提案内容を確かめて、良いか良くないかを自分の価値観で判断しなければなりません。権力を持っている人の言う通りでは進歩しないことは歴史が証明しています。

決議の中に入れなくても、私たちはこの国がどんな方向に向かっていくのかを考えることが大事です。考えないで権力者の言う通りだと流されるだけではやがて大きなずれになっていきます。歴史を学んだ人は分かると思います。強大な権力者が決めたことが良い方向に歴史を動かせたかを考えるべきです。逆らえない流れに身を任せるだけで歴史は発展してきたのではないのです。権力のない人たちが命を賭して意見を伝えたり、行動を示したことで良い方向に舵を切ったことは珍しいことではありません」という話です。

どんな時代も権力者が正しいとは限りません。正しいこともあれば間違ったこともある。間違っていると思うことがあれば、自由に言える社会であるべきです。与党が間違っているとは言いませんし、野党が間違っているとも思いません。どちらも人の組織で不完全な集合体なので、補完し合える関係であるべきです。一方的な批判や賛同は歴史が求めるものではありません。民主主義はお互いの意見を尊重して議論を尽くし、どうしても歩み寄れずに一致できなかった場合に多数決で採択して決定するしくみです。

「多数派に賛同しなければ進めない」の考えは驕りであり、周囲の人を巻き込むことはできません。元会長の話に感銘を受けました。現役時代と同じように、やっぱり会を引き締めてくれる存在です。