和歌山市内の経営者に和歌山市活性化の説明と共に「和歌山IR」の話をしたところ「私は和歌山市にIRが必要だと思います。知事がどう感じているのか分かりませんが、和歌山市の経済は良くないですよ」と話してくれました。
多くの経営者や市民の皆さんが感じているように、和歌山市の実体経済は良くないのです。飲食店、建設業、住宅産業を始めとする経営者は揃ってこう話してくれます。自動車の代行サービスに尋ねても「飲んで帰るお客さんは少ないですよ。コロナ以降も増えていませんから、平日は暇ですね」と話してくれることが多いのです。建設業は県外での仕事が増えているので売り上げも利益も数字は上がっていますが県内の仕事は減少していますし、受注も受注見込みも少ないのが実態です。「これでは和歌山県の先が見えません」などの声を聴きますが、和歌山県には明るい話題が少なすぎます。
年度末になると従来は「次の年度の和歌山県の施策はどんなものがありますか」と期待を込めて聴かれることがあるのですが、今年の年度末はこの問い合わせは一切ありません。その理由は分かりませんが、数人に尋ねた時「和歌山県は予算も従来通りだと思いますし、期待の持てる新しい施策もないでしょう。今の県の姿勢では期待できる施策はないことは見えています」との回答がありました。
和歌山県の予算も施策も、従来の延長線上にあることを見透かされているのです。新年度を迎えるに際して、これだけ期待感がないのは初めてです。やはり期待を感じてもらうことが県浮揚の推進力になりますから、期待感がないことは大きな問題です。
昨日、親しくさせてもらっている友人たちと懇談しましたが、そこでは「リーダーは夢を語るべきです。現実路線のリーダーはいりません。トップは夢を語れる人がなるべきです」と話がありました。一代で会社を大きく成長させた経営者の話です。
リーダーが夢を語ることで組織が動き出し、それが現実に向かい始めるのです。夢を語らないと現在の延長線上から離れることがないので、右肩上がりの時はそれでも良いと思いますが、右肩下がりの場合、それでは下がり傾向に歯止めがかかりません。それどころか更に下げ幅が急になっていきます。人は期待感がない人や地域に投資をしようとしないからです。
和歌山県に投資家が来ないのは和歌山県に期待感がないことや、投資をしても期待している利益が上がらないからです。事業者や投資家から「和歌山県は挑戦しようとしているからおもしろい」と感じてもらう必要がありますが、現在は「消極的で結論が遅い」「常に関西の他府県の動向を見てから判断する県なので、新しい事業は受け入れてもらえない」と思われているので「挑戦する県」に見られていません。これでは事業者からの大型の投資はありません。
和歌山県が「和歌山IR」に挑戦する意義はIR誘致だけの効果ではなくて、和歌山県が挑戦する県だと認知されることにあります。世界の大企業や投資家に知られていない和歌山県が、IRに挑戦する県だと分かると「WAKAYAMA」になります。一気に知名度が上がり世界から注目される県になるのです。世界から見た「和歌山県」と「WAKAYAMA」の違いは天と地ほどの差があります。
今、目指すべきは「WAKAYAMA」になることです。そうなるための大きなチャンスとして「和歌山IR」があるのです。これから逃げることは世界から「WAKAYAMA」と見られる機会を逃すことになります。
- 東京の会社とオンライン会議を行いました。従来と違う角度から和歌山県へのアドバイスをいただいています。


