活動報告・レポート
2025年11月27日(木)
和歌山県の熊対策
和歌山県の熊対策
和歌山県の熊対策

和歌山県のツキノワグマ対策の取り組み方針について、会議の場で聴かせてもらいました。まず和歌山県の目撃情報ですが2024年度は180件、2023年度は48件、2022年度は57件、2021年79件ですから、昨年度の目撃情報は大幅に増えています。参考値ですが本年度は90件となっています。この2年間の目撃情報が増加している背景には、紀伊半島の生息数は2024年度で467頭と増えていることが原因です。紀伊半島での生息数が400頭を超えたことから、保護から個体数管理へと転換することになりました。

生息区域の頭数で100頭までは完全保護、101頭から400頭までが保護、400頭を超えて800頭までは管理が可能、つまり駆除が可能となります。和歌山県、奈良県そして三重県の3県の生息数は467頭なので、生息数が400頭を超えたことから管理することが可能になりました。

但し、環境省のガイドラインで示されている個体管理数の8パーセントで管理することと定め、紀伊半島全体で年間37頭の管理を可能としています。この数字は和歌山県、奈良県、三重県の3県の合計値なので、和歌山県で37頭を管理しても良いことにはなっていません。

そして本年度から「和歌山県ツキノワグマ保護管理計画」を改訂し、和歌山県では人とのツキノワグマの棲み分けを図ることを目的に4つのゾーンに区分しています。

  1. コア生息地 熊の健全な個体群を担保するうえで重要な奥山など。
  2. 緩衝地帯 コア生息地と防除地域、排除地域の間の地域。所謂、里山。
  3. 防除地域 農業、水産業など人間活動が盛んな地域。所謂、里地。
  4. 排除地域 市街地や集落内の住居集合地域など、人の安全が最優先される地域。

人の生活圏、上記の3と4の地域に侵入してきたツキノワグマは駆除します。また里地に出現した錯誤捕獲で捕らえられたツキノワグマは、和歌山県の許可を取り駆除が可能とします。

令和7年10月に上記の計画を策定し、以上の対応をしているところです。

参考までに、今月11日、和歌山市内の紀伊風土記の丘で熊を目撃したという情報がありましたが、現地調査とカメラの映像から熊が出没した形跡はありませんでした。従って熊は出没していなかったと判断しています。目撃情報があった調査を終えるまでの期間、進入路を封鎖していましたが、現在は元に戻しています。

紀伊半島のツキノワグマの生息数は東北と比較して少ないため市街地は安全だと思いますが、油断しないで冷静に現状に対応して欲しいと思います。

また里山に入る時は、複数人で登山すること。鈴やラジオを持参して熊が近寄らない対策を行うこと。そして熊と出会ってしまったら、目を合わせて後ずさりしながら距離をとっていくことを心掛けて欲しいとの注意がありました。熊に背中を向けると追いかけてくる習性があるので慌てて逃げないことが大事で、熊に背を向けて後ろ向きに走って逃げないことが大事です。

ところで紀伊半島の熊は冬眠するのかしないのかの話になりました。東北と比較すると暖かいので冬眠しないとの話がありますが、実際は冬眠するそうです。但し、熊の冬眠は眠りが浅いので、起きる可能性があり冬でも里山に入るときは注意が必要です。

和歌山県のツキノワグマ対策が良く分かり、自己でできる対策についても説明してくれました。和歌山県での日常生活では必要以上に恐れることはありませんが、里山に入る時は一人で行くことなく複数人で対策を講じて登山することが必要です。熊対策を学べる良い勉強の機会となりましたこと感謝いたします。

その他
  • 経済的にお困りの方から生活支援の相談を受けました。話を伺うと、和歌山市内の厳しい雇用と経済環境が分かるものでした。日々、経済再生の必要性を感じています。
  • 洋菓子店を訪ねたところ「新作ケーキです」と紹介を受けました。洋菓子業界も新作を世に問い続けています。その中で定番になっていくのはほんの一部ですが、パティシエの発想と実力が発揮されているところです。
  • 和歌山市に進出してくれた企業の和歌山県統括に挨拶を行い、その後、懇談しました。業界の問題点を聴かせていただき、私からは和歌山市の経済環境などの現状を説明しました。和歌山市の問題点を理解してくれた上で活動してくれることを有難く思っています。
  • 和歌山県飲食組合の元役員の皆さんと懇談会を行いました。毎年、年末に開催しているもので、今回も「このメンバーで会えることが何より嬉しいことです」と顧問が話してくれるなど、元気の出る話を交わしました。笑顔と元気で今年を乗り越えられることが一番です。