
障がい者施設の秋祭りで、ポップコーンと飲み物のテントのお手伝いを行いました。昨年までは夏祭りとして開催していたようですが、今年から秋祭りとして開催しています。理事長は「今年のような暑さだと夏祭りはできません。秋祭りは初めてだったので地域の方々が来てくれるか不安でしたが、700人ぐらいの方にお越しいただけたので安心しました」と話してくれました。
秋祭り会場は朝からお客さんが訪れ満員で、各テントで取り扱っている飲食やゲームを楽しんでいました。私たちもお手伝いができたことで充実した時間となりました。

夏休みの期間にインターンシップに来てくれた中尾君がお礼のため事務所を訪ねてくれました。彼は勉学やアルバイトのため空き時間を利用して通算6日間のインターンでしたが、インターンを体験したレポートを書いて提出してくれました。インターンシップで受け入れた大学生がレポートを提出してくれたのは初めてでした。彼が手交してくれたので早速、読ませてもらいました。今回の経験を通じて感じたことを3つに分けてレポートにまとめてくれていました。
1点目は、議員の活動について
2点目は、人と人との信頼の大切さについて
3点目は、社会に出ることについて
彼はレポートとして以上3点についてまとめてくれています。インターンシップ中、常に手帳を開いて氣づいたことをメモしていたので「良い習慣ですね」と伝えていたのですが、メモがレポートに生かされています。時間を刻んで移動、人と会うことや議論を交わすので、慣れない動きに対応するためにはメモを取ることが必要です。ただ一緒に行動しているだけで記録しておかないと、数日もすれば忘れてしまうので後に残りません。わずか6日間の出来事ですが記録をしていたことが生かされたと思います。
人は余程の大きな感動体験以外のことは、時間の経過とともに忘れていきます。それを留めてくれるものがメモであり記録なのです。小さなメモはその出来事や、その時の感動や感情を思い出させてくれる財産になります。さらに良いことは文字にすることやレポートにまとめることですが、大学3年生の彼はそれができています。小さい頃からの習慣だと思いますが、身に付けたものを持ち続けて欲しいと思います。
彼のインターンシップの時は丁度、議会開会中だったので、県政の課題を一般質問としてまとめている時であり、当局と議論を交わしている時でした。その後は本会議の一般質問を聴いてもらったのですが、その時々の感想や意見をレポートでまとめてくれています。
どれだけ役立ったのか分かりませんでしたが、「今回の6日間は、今までの活動の中でも特に印象に残るほどの濃密な時間でした」と記してくれたことから、学生の学びの機会になっていることが分かり嬉しく感じました。
彼はこの先、進学するのか就職活動をするのか決まっていないようですが、どの道に進むにしても、今夏の6日間が役立ってくれることを願っています。
人生にはターニングポイントやエポックとなる瞬間や日があります。それは決して長い期間ではなく、短時間や一瞬であることがあります。経験や人との出会いによって人生が変わることは珍しくありません。大学生活の4年間も、アルバイトの時間も、そして政治インターンシップの時間も、その瞬間になり得る体験だと思います。
今日、話を交わして嬉しいことはたくさんありましたが、一つだけ紹介します。
インターンシップの中で、夕方からの政策研修会に出席してもらったことがありました。その講義の中で疑問に感じたことがあったので、講師に対して感想と共に質問を届けたそうです。講師は丁寧に回答してくれたのですが、「大学生が政策の講義を聴いて質問してくれることを頼もしく思う」と感じたようです。出来れば「和歌山県に就職して欲しい」とも言われたようですが、はたして彼の選択はどうなるのでしょうか。和歌山県の未来に希望を感じたら戻ってくれると思いますし、それ以上に自分のやりたいことがあればそちらを選択すると思います。和歌山県で感じられる希望と彼のやりたいことが合致すれば良いのですが、そうでなければ県政として若い人達に対してやるべきことがあります。やりたい仕事や希望を見出せる仕事と地域を創り出す必要があります。
彼が大阪の友人に「和歌山市には良いところがあります。和歌浦はきれいですよ」と言ったところ、友人たちが和歌浦に来てくれました。友人たちの感想は「和歌浦の景色はとても良かった」ということでした。これは嬉しい感想ですが、一度だけではなくて、何度も来たいと思ってくれる和歌山市に仕上げたいと思います。