建設、設備会社の方と「和歌山県の未来を築く」をテーマに懇談した時の意見です。
「今、和歌山市に希望が見えません。今朝も会社の朝礼で『これから先も希望を持てる会社にしたい』と伝えたのですが、話をした私が『果たして希望かあるのだろうか』と疑問に思いました。従業員に訓話として伝えたのですが、私自身が『この先もこの仲間と一緒に和歌山市で仕事をしていくことかできるのだろうか』と思ったのです。やはり仕事量は減少していますし、親会社からは『来年度からは予算は減額することになる』と伝えられています。現場の仕事量が変わらないのですが、既にこの時点で来年度の予算が減ることが決まっています。親会社は経営効率化を進めているので、新たな投資は控えていますし修繕工事も期間を延ばすことと予算を減らすことを考えています。但し来年度になって修繕が必要な箇所が減るわけではないので、同じだけの業務ですが予算を減らして私たちが請け負うことになるのです。
同じ仕事量があることは有難いことですが、予算が減少することは会社として厳しいです。建設と設備以外の分野の仕事を考えなければと思っています。他の会社では大阪の仕事を中心にしているところもありますが、私のところは地元で仕事を続けたいと思ってやってきました。しかし予算が合わなければ、県外の仕事を請け負うことも検討しなければならないと思っています。
そうなると和歌山市に住むことも考え直さなければなりません。現場が県外であれば毎週、出張になるので、それなら引っ越しも含めて生活の主体をどこにするか考えるべきかもしれないと思っています。現場に近い方が生活環境は良いので、子どもも独立したこともあり仕事と将来を考えています。
ですから何としても和歌山市に暮らして希望を持てるようにして欲しいのです。今のままでは私もそうですが従業員の雇用も護れなくなります。護るためには県外の仕事を取りに行くことになりますが、現場が変わると働く環境も変わるので負担になりますし、例えば一週間を宿泊で現場作業に当たることは健康管理や安全面、家族の負担などから避けたいのです。
和歌山市で基幹産業や和歌山IRを何としても誘致してもらいたいと思います。この先も和歌山市で働けるかどうかは基幹産業の誘致と和歌山IRの実現にかかっていると思います。9月議会では大型の投資の質疑をしてくれたと聞いています。和歌山市に大型の民間投資をしてくれる企業、和歌山IRの実現をお願いします。私たちにできることがあれば何でもおっしゃって下さい。やりますから」と話をしてくれました。
仕事はあるとしても予算が減額される見込みの厳しい経営環境を伝えてくれました。また県外の仕事を請け負うと和歌山市の仕事よりも単価は良いのですが、家を離れることになるので健康管理と安心安全などの面で不安が出てきます。やはり地元で働けることが和歌山市の会社にとっては必要なことです。
和歌山県の将来を築くことは短期間でできるものではありませんから、民間も行政もそして議員も、今から同じ思いを共有して活動する必要があります。今から取り組んでも大型案件が実現するのは早くて5年先になります。でも何もやらなければ5年後もおなじ瀬なので、県外に仕事を求める会社か増えていくだけです。これでは地域経済は回りませんし、人口減少はスピードを増していきます。経済を回して仕事と雇用を創り出すことが和歌山県にとっての命題です。命題ですから必ずやり遂げる必要があるということです。その覚悟をもって大型投資を生み出すための行動をしたいと考えています。
- 先輩と和歌山県の将来と希望について話し合いました。やるべきことについてアドバイスをいただいています。
- 今週末の大会に関する話を交わしました。代議員さんに配布する報告書を用意します。
- 和歌山大学の課題について話を伺いました。大学の令和8年度予算のあり方について資料をいただきました。