活動報告・レポート
2025年9月25日(木)
電力総連定時大会
電力総連定時大会

和歌山県電力総連定時大会が開催され、挨拶の機会をいただきました。

こんにちは。和歌山県電力総連定時大会のご盛会をお祝いいたします。挨拶の機会をいただいたので、今開会中の県議会で議論を交わした内容の一部をお伝えして挨拶とさせていただきます。

私は建設委員会に所属していますが、今回、労働環境へインフラに係ることで取り上げた項目について説明します。

まず夏場の現場作業についてです。酷暑の夏でしたが来年も同様の暑さになると仮定し、対策が必要です。そこで和歌山県として夏で酷暑が予想される日は現場作業の時間短縮や休憩時間の拡大を図ること、さらに暑さが予想される日は作業を休みにするなどの取り組みの必要性を訴えました。県からは作業時間の短縮や休みの拡大、そして暑さ対策として現場にテントを設置するなどの費用負担をするなどの回答をいただいています。

次に樹木伐採についてです。数年前に発生した台風第21号で和歌山県内では大規模な停電が発生しました。復旧までの時間は長いところで一週間から10日間要しましたが、その原因は道路への樹木倒壊でした。そのため現場には入れない事態が生じたので、その後、直ぐに和歌山県と電力との間で協定を結び、台風などの被害によって県道などに樹木が倒壊した場合は、県が撤去する内容になっています。これはこれで良いのですが、昨今の巨大台風や自然災害を想うと、事前に対応ができる方が被害は少なくて済みます。そこで樹木が倒壊し道路をふさぐと予想される個所や電柱などの設備に対して危険だと思われる樹木があれば、事前に伐採することを訴えました。

これは直ぐに対応することには至りませんでしたが、事前伐採については研究してくれることになりました。樹木の事前伐採は全国的にも事例がないためですが、唯一、形は違いますが三重県が実施しているので、先行事例研究を含めて検討することになっています。

そして和歌山県内の洋上風力発電についてです。和歌山県内の洋上風力発電は、現在、国が準備区域として指定しています。次の段階は有望区域に指定されることですが、来年度は難しいと思いますが、遅くてもその次の年度に指定してもらえるよう取り組みたいと思います。洋上風力に関しては、三菱商事は単価が合わないことから撤退していますが、これは元々、入札時の単価設定が甘く業界からは「これは無理があるのでは」と言われていたものであり、適正な単価設定をすれば、脱炭素社会に必要な再生可能エネルギーに変わりがないので、脱炭素先進県を目指す和歌山県として実現させたいと考えています。

他にも和歌山県にはデータセンターがないので、データ蓄積に必要なデータセンターの誘致に努めていますが、ここには電力が持っている技術と知識が必要となります。デジタル社会と脱炭素社会を目指す和歌山県としてはデータセンターや蓄電所は必要ですから、社会インフラを支える電力として対応していきたいと考えています。

最後になりますが、この大会から新会長下、新しい体制で活動することになると聴いています。新体制で初めての活動方針樹立の大会となりますので、大会構成員の活発な議論により活動方針を成立させることを祈念しています。

本日の定時大会のご盛会を心からお祈りし、お祝いの挨拶といたします。本日の大会、誠におめでとうございます。

以上が本大会での挨拶の趣旨です。

その他
  • 県議会は明日の採決に備えて、提案されている議案や意見書の可否について協議を行いました。
  • データセンターや蓄電所の誘致に係る会議に出席しました。誘致に向けたハードルは高いものの対応できるよう取り組んでいきます。