活動報告・レポート
2025年8月28日(木)
事業所の撤退
事業所の撤退

友人から、新宮市の日産自動車とタカラスタンダードの営業所が撤退したことを聴きました。タカラスタンダードは少し前に撤退したようですが、「次々に新宮市から事業所がなくなっています。これでは益々新宮市での生活環境が厳しくなります。民間企業だから採算が合わないので撤退したのでしょうが、行政は市民の生活のために支援は検討しなかったのかと思います。例えば地元の車屋さんに運営を委託するだとか、地元商店に厨房機器の販売代理を依頼するなどして、最低限の利便性を保つことを考えなかったのかと不思議に思います。

もちろん民間事業ですから介入すべきことではないことは承知していますが、和歌山県の中の地方都市は地形的に考えても移動距離や市場の規模、少ない人口などの不利な材料がありますから、他の地域と異なる対策があっても良いかと思います。このままでは限界集落でなくても生活が不便な市になっていきますよ。新宮市長選挙もありますが、行政に考えて欲しい課題です」という意見です。

これまでも、この友人からは地域で起きている問題を知らせてもらっていますが、これら大手企業の事業所の撤退は生活に影響するだけではなく、市の活力にも影響します。この二つの事業所は田辺営業所に統合されたようですから、何かあれば田辺市まで行く必要があります。紀南地域の中心地は田辺市になるので企業は事業所を集約しているのでしょうが、生活者にとっては不利な環境です。

民間企業の経営の問題なので対応は難しいことは承知していますが、行政課題として健闘したい課題です。

友人も「民間で知恵を出し合うべき問題ですが、新宮市も和歌山県も現状を知ったうえで支援を考えて欲しいと思います。こんな時に頼るのは行政であり、市議会議員だと思います。新宮市の問題なので、自分たちでこれらの問題を考えて解決しようと思わなければならないのですが、そうなっていませんね。問題意識が低いのか、氣にしていないのか分かりませんが、これでは将来、現代的な生活ができない市になってしまうのではと思います。市民はこの市で生活をしていくのであれば、市で起きていることを真剣に考えなければいけないと思います。政党が地方の暮らしや仕事を護ってくれるわけではないことは分かっていると思いますから、自分たちの市の将来は行政と今起きている問題を話し合って自分たちで築く行動をすべきです」と意見を伝えてくれました。

この友人は新宮市民ではありませんが、「新宮市には友人がいるので彼の生活や仕事を思うと心配になってきます。彼らから『誰か知り合いの県会議員さんがいれば現状を伝えてください』と依頼があったので、片桐さんに伝えさせてもらいました。紀南地域を考える材料にしてください」ということからの問題提起です。

新宮市の事業所が撤退して田辺市に統合する動きがあるのと同様に、和歌山市にある大手企業事業所が撤退して大阪に統合される動きもあります。これは新宮市だけの問題ではなくて和歌山県全体の問題であると認識しています。事業所の撤退は生活環境にも影響がありますし、雇用も経済活動にも影響を与えます。

大手企業は市場規模と収益性を優先しますから、公共性や地域性はその次の価値判断となります。これは資本主義の宿命ですが、地方都市にとって市場での勝利を最高の価値とする市場主義は都市と地方の格差を拡大することになります。

このように新宮市だけの課題ではないので、県政として現状から考えた対応を検討すべきだと思います。地方都市が衰退する過程の中に和歌山県はあるように感じます。行政と市民、企業の協同の必要性を感じます。

その他
  • 和歌山県洋菓子組合役員さんのお店を訪問したこと。お店に学生さんが実習に来ていたので、激励の言葉を伝えました。
  • 102歳の経営者を訪ねて懇談したこと。夏の暑さにも負けず、会長が元気に私を歓迎してくれたことに感謝しています。
  • 「大阪・関西万博」和歌山ゾーン出演に関して市長を表敬訪問を行ったこと。
  • 毎月定例の木曜会に参加したこと。メンバーの皆さんとの交流機会をいただいたことに感謝しています。