友人の依頼があり旧知の社長を訪ねてお願いをしました。
「片桐さんからの頼みなので、私は頼みごとを聞くだけです。私たちが片桐さんに感謝しているので何でも言ってください。片桐さんの頼みを『いや』ということはありませんから、きちんと対応させていただきます」と答えてくれました。
通常であれば、今日のお願いは「検討をさせていただきます」と即答を保留するような内容であり、数日検討した結果、答えを返してくるレベルの内容でした。しかも検討した結果「難しい」と回答があるレベルのことでしたが、お願いをしてわずか10分で快諾してくれたのです。しかも満額回答以上の回答だったので、私が紹介した人は絶句することになりました。
彼は「こんなことが目の前で起きるとは思いもしませんでした。奇跡です」とお礼を言った時、依頼を受けてくれた社長は「私は片桐さんに感謝しているので、恩返しをしただけのことですよ。私たちは片桐さんがしてくれたことにとても感謝しています。今回の件は片桐さんの紹介でなければ断っていましたよ」と話してくれました。
お願い事を聞き入れてくれただけではなく、私のことを称えてくれて感謝する話をしてくれました。
社長は即答してくれただけではなく、机で仕事をしている社員さんに「今の話は聴こえていたと思います。直ぐに必要な手続きをしてください」と指示を出してくれたのです。5分も経たないうちに必要書類をプリントアウトしてくれ、依頼した友人はサインを済ませました。
手続きを終えた後、社長は彼に対して、再び「私は片桐さんに本当にお世話になり感謝しています。感謝してもしきれないほど感謝しています。片桐さんからの頼みごとであれば、どんなことでも全て聞きます。
『これ』をして欲しいと依頼があれば『これ』をします。『あれ』をして欲しいと依頼があれば『あれ』をします。私もそうですが会長も片桐さんには深く感謝しているのですよ。だから私たち二人は、ずっと片桐さんを応援しています。あなたは良い人とおつきあいをしているので、とても運が良いと思います。もし片桐さんからの依頼でなければ聞いていませんでしたから、片桐さんに感謝してくださいよ。一緒にいると、これからもっと良くなっていくと思いますよ」と話してくれました。
傍でこの話を聴いていた会長は「良かったね」と、笑みを浮かべてくれていました。会社を後にした時、友人は「片桐さん、この社長は凄い人ですね。こんな信じられないような凄い人がいるのですね。そして会長も凄い人ですね。後ろで話を聴いていた会長は、笑顔を浮かべながら5回も『良かったね』と言ってくれました。この話を聴いたなら、普通であれば社長に対して『止めておきましょう』と言いそうな内容ですが、微笑みながら『良かったね』と励ましてくれたのですから、会長も怪物級の凄い人です。この会社は社長も会長も怪物です。こんな人が和歌山市に存在しているんだと驚いています。
私は昨日、今日のお願いをするに当たって頭の中でストーリーを描いていました。何時間も考えて、今日、このようなストーリーでお願いをしようと覚悟を決めてきました。お願いをして検討してくれたならオッケーで、回答がでるまで一か月ぐらいは時間がかかると思っていました。待っている社員たちには、『断られずに検討して回答をしてくれるとしても、一か月から一か月半は時間がかかるから、この間、みんなで頑張ろう』と話してきたところです。奇跡って起きるのですね」と伝えてくれました。
私にとっても良い時間となりました。私からのお願いを快く引き受けてくれた会長、社長に心から感謝しています。友人はリ・スタートするまでの時間を大幅に短縮でき、直ぐに次の行動に取り掛かれることになりました。全員がハッピーな時間となりました。