活動報告・レポート
2025年8月14日(木)
岡崎先生

向陽高校3年F組の担任の岡崎先生と、和歌浦のカフェ「リエール」で懇談しました。「リエール」は、岡崎邦輔氏の所有していた別荘ですが、現在は雰囲気のあるカフェになっています。岡崎先生の父親は岡崎邦輔の弟なので、岡崎邦輔氏が岡崎家の本家で岡崎先生は分家ということになります。私が、岡崎先生が岡崎邦輔氏の親戚だと知ったのは15年ぐらい前のことですから在校していた時は知りませんでした。約15年前に知ったことで地元テレビに出演して岡崎邦輔氏のことを語ってもらいましたし、先生も邦輔氏の功績を伝えるため語るようになっています。

本日は、先月開催した「同窓会のお礼」ということで誘ってくれたものです。参加してもらったお礼を伝えるのは私の方ですが、先生から「私がお世話になったから」ということで案内をいただきました。

一時期、体調を崩していたのですが、現在は健康に戻り、旅行にも行くようになっていると聞きました。先生は教師を退職後、毎年、外国旅行に出かけていて、その話を聴くことが楽しみでした。ヨーロッパではオランダとベルギー以外の国は全て訪れていることやハワイやニューヨークにも行っているので、訪れた外国の話を交わすことは楽しい時間となっています。

さて岡崎先生は向陽高校から天理大学に進学し教師となり、赴任地ではラグビー部の顧問をしていました。私たちが三年生の時、ラグビー部が近畿大会にも出場した実績があります。厳しさと優しさ持ち合わせている先生で、指導力十分の先生でした。当時の向陽高校ラグビー部が和歌山県の強豪校である和歌山工業高校に勝って近畿大会に出場することは快挙でしたが、「強いチームに勝つための指導をしてきた」と言っているように卓越した指導力がありました。

但し先生は極めて謙虚で、自慢話をすることはありません。先生は「自分の実績を人に話すことは人に自分を知ってもらい高く評価してもらう手段なので、やり方としては良くない」という考えの持ち主です。どんな立場になっても「謙虚であれ」が先生の姿勢であり、生き様においても貫かれています。「地位は欲しくないし、得ようとも思いません」という姿勢です。従って先生を慕う同僚が多く、いつも周囲には人が集まっています。先生とその仲間らしいエピソードを聴かせてくれました。

ひとつは、教育委員会主催の会議に出席した時、だらだらと進行しているので「資料を読むだけなら会議に来る意味はない。資料を読めばよいだけのことではないか」と話して退室したこと。

もうひとつは、当時、教育委員会が行った管理職試験の面接で「教育委員会の指導には従ってもらいます。約束出来ますか」という質問に対し「そんなこと約束できるか」とNOの回答をした話です。どちらも権力に従わない野武士的な無骨な心意気を感じます。

この心意気こそが、岡崎邦輔氏や岡崎家と親戚の陸奥宗光伯と同じだと感じました。権力が間違っていたら反骨心をもって対処することが岡崎先生で、改めて尊敬できる先生だと思います。大切な高校3年生の時に、良い先生に担任してもらえたと感謝しています。

その後45年間もつきあいが続いているのですから、更にありがたいことだと感謝しています。私たちの世代で3年時のクラス会を続けて開催しているのはF組だけだと思いますが、やはり担任の先生がクラスから好かれていたこと、話しやすかったこと、権力に媚びない姿勢を知っていたことなど、その存在が大きいからだと思います。

今日の昼食を兼ねた懇談で「自慢しない」「権力に媚びない」ことの大切さを教えてくれました。当時、岡崎先生が担任してくれて、本当に良かったと思い感謝しています。この次の機会も楽しみにしています。