活動報告・レポート
2025年7月3日(木)
参議院議員選挙公示

参議院議員選挙が公示となりました。暑い、熱い夏の戦いになりますから、候補者の皆さんは健康管理に努められ、戦い切って欲しいと願っています。この国を思い、和歌山県を思い、将来を思っての候補者の決意に敬意を表しますし、公約を武器に最終日まで駆け抜けてください。

さて選挙告示の日の緊張感は特別です。神事から出陣式に至る時間は、緊張とこれから始まる戦いがどんなものになるのか考える時間となります。この時の緊張は、恐らく矢を放たれる直前の心に似ていると思います。的を狙って矢を引きますが、果たして命中するのか、思ったところに刺さるのか分からない緊張感です。思いを伝えようと考えていますが、果たして有権者に届くのか、受け入れられる話になるのかなど、緊張の時間となります。

つまり結果が分からない段階で、この先が全く見通せない状態の緊張なのです。結果が分かっていたら緊張はしませんが、分からないから緊張するのです。ルーティンであれば結果は予測できますが、選挙は時間の変化と有権者の反応への対応であり、常に異なる対応が求められます。しかもやる氣が出るような良い話ばかりではなく、時に批判や悪口も言われるので、心が疲れてしまう時が訪れます。でも選挙期間は限られているので、折れている時間はありません。ままならない心を律して、即座に立ち直らなければ戦えません。余裕のある時間はありませんし、午前8時から午後8時まで全力で戦う必要に迫られます。選挙は心と身体が鍛えられる時間となります。

しかもこの暑さですから体力も消耗しますし、一日話し続けますから声もかすれてきます。最後は精神力の差だと思います。言葉にすると簡単ですが、現実は「走るのを止めたい」と思うような時も出てきます。それでも氣力を奮い立たせて朝起きをして、街宣車に乗り込むのです。心身が休まらないのは午前8時から午後8時までの12時間、一人でいる時間はなく常に人と出会っているからです。しかも知っている人や親しい人ばかりではなく、出会う全ての人と会話を交わし、相手の心を響かせようとしなければならないのです。自分の行動を人にみられていることの緊張は時にはストレスになります。自分が主役のドラマの撮影が、12時間も続いているようなものです。これは相当疲れます。

選挙は正に一日一話で完結していくドラマであり、次の日は新しいストーリーが展開されるのです。しかも監督も台本もなく、直ちに本番の幕開けが待っています。安心できる存在はスタッフと支援者の応援と励ましです。支えられているから今日を乗り切れる、頑張れることに感謝する日が続きます。

今日のドラマが納得できるものに仕上がるか、そうでないかは一日を終えてからです。一日の終わりにスタッフと反省会を行うと同時に、心の中で一日を振り返ります。良かったこと、明日も継続すべきこと、直すべきことなどを振り返り、明日に生かそうと心の準備を行います。密度の濃い一日を過ごすことになるので、振り返る時間と人と会った数は相当なものになります。

私の場合は一日の出来事をワードに書き残していくので、午後8時でその日の選挙戦を終えた後のスタッフとの反省会と明日の準備を終えた後の時間もそれなりに必要となります。日が過ぎるのに連れて体力と氣力は少しずつ低下していき、睡眠不足も積み重なっていきます。選挙戦中盤辺りが底になり、そこから氣力を充実させて、上を向かせて最終日を目指します。スタッフと一緒に氣持ちを乗せて、身体が軽くなればゴールを目指せます。

この辺りになると言葉は考えて出てくるものではなくなっています。勝手に言葉が出てくる感じになります。つまり身体に貯め込んでいる言葉が熟成して勝手に飛び出しているイメージです。常日頃の研鑽の結果が出てくるのです。考えた言葉ではなくて、身体内に溜めて今は潜んでいる言葉が出てくるのです。選挙戦終盤になると、候補者の本質が見えるのはそのためです。

7月3日から7月19日まで、そして7月20日の投票日まで全力で戦う候補者の皆さんを応援しています。