増田淑子先生の日本画展を鑑賞しました。増田先生は清水達三先生に師事していた方です。これまで書き溜めた作品の数々を展示してくれていたので、見応えのある絵画展に仕上がっていました。展示室に入ると150号クラスの絵画が展示されていたので、その迫力に圧倒されました。一人の作者の展覧会でこれだけたくさんの、そして大きな作品を展示しているのは珍しいと思います。

入口から順に一人の女性を描いた作品が並び、目の力強さや砂漠やアフリカの大地に立つ女性も描かれていて「世界中で自立していく女性」を描いているのかと思いましたが、突然都会の光景があり、ショップに立つ女性が現れるなど「自由な女性」がテーマになっているのかなとも思いました。この後に先生に尋ねると「これらの作品はマサイ族をテーマに描きました」ということでした。
先生は「これまで描いた作品がたくさんあるので、作品を並べて鑑賞する機会を得たかったのです。私も過去の作品と出会えることを楽しみにしていました。皆さんに日本画の世界を楽しんでいただけると嬉しいです。鑑賞して氣に入った作品があれば嬉しいことです」と話してくれました。

一つひとつの作品には作者の心と魂が宿っていますから、作品が放っている迫力を感じました。半世紀に及んで描いた作品は年代によっても、描く対象物によっても見え方が異なりますが、共通しているのは優しくて柔らかいことです。力強さの中にも柔らかさがありますから、広い展示室の空気を柔らかくしていました。
先生は「たくさんの方にお越しいただいて鑑賞してもらえていることに感謝しています。私の作品の集大成ともいえる展示会になりました。皆さんに観てもらえることを嬉しく思います」と謙虚に話してくれました。
先生のこれまでの功績を称えたいと思いますし、これからの創作活動にも期待しています。益々のご活躍をお祈りしています。
和歌山市在住の若い方と懇談しました。時々、若い人と懇談することで時代感覚が分かるからです。
- 和歌山市は活気がなさすぎます。若い人が出ていく、地元に定着しない。こんなまちになった原因があると思います。「笑顔が溢れる和歌山県」など言っていますが、現実は笑っていられないですよ。和歌山市にどれだけ笑って仕事をしている人がいますか。生活している人がいますか。僕も友人たちにも感じられないですね。このままではやばいと思っていますし、つぶれるのではないかと危惧しています。
- 和歌山市にいて仕事で成功できるイメージがないですね。僕は県外の人と仕事をしていますが、県外で仕事をしている人たちは仕事に厳しいですよ。和歌山県は甘いと思います。これは実力がないという意味ではなくて、100の力があるのに50ぐらいで仕事している人が多いように感じます。自分に負荷をかけている人が少ないので、市全体が成長していないと思います。
- 和歌山市が失敗した原因を言えないと思うので、生成AIに「和歌山市が衰退した原因」を聴いてみると回答してくれると思います。失敗したことを認め、その真の原因を分かったうえで市政運営をしていかないことには再生はできないと思います。今の和歌山市に活力があると思っている若い人はいないですよ。このまちを真剣に何とかしようと思っているZ世代はいないですよ。「まぁ、このぐらいでいいか」と中途半端に思っているだけです。
- 和歌山県にはその道のプロが少ないと思います。実際、周囲には若い人のお手本になる人は少ないですよ。若い人もお手本になる人が欲しいと思っています。目指すべき格好いい大人がいて欲しいのですが、いないのも問題です。
- 和歌山市は一つに特化すればどうですか。例えばeスポーツは日本一であるとか、日本一のものがないと誇れません。日本一を目指さないで他がやっているからなどの理由で中途半端なことをしても再生はないです。本気でやらないと若い人たちは本気になりません。今の若い人は、大人が火をつける手伝いをして、火が付いたらその火が消えないようにお守りまでする必要があります。
- 若い人はこれまでと違う和歌山市を求めています。破天荒なことを打ち上げる、そんなリーダーの登場を待っています。兵庫県の斎藤知事の評価は分かれていますが、私たちはリーダーであれば政策を実行してくれたら性格や分からないことは関係ないので、実行していることで評価しています。
- 「DXの現状とこれから」セミナーに参加しました。高校の後輩が講師を担当してくれた「進化するAIとの付き合い方」を聴くことができました。
- 「KAKKIN和歌山総会」に出席しました。会員の皆さんとの意見交換の機会となりました。