活動報告・レポート
2025年4月2日(水)
8の字会
8の字会

昨日、片男波の「8の字公園」のトイレ掃除の担当が、地元の「8の字会」から和歌山県の施設である万葉館に変更なったことを聴きました。令和6年度末で地元から県へと担当が変わったことになります。

8の字会の玉置会長は「24年間掃除をやり続けてきましたが、昨日を以って掃除の役割を終了しました。24年間、毎日欠かさないで当番制で掃除を続けてきたのですが、これで役割を終えたので『8の字会』は解散です。24年間も続けてきたことを誇りに思いますし、私たちが担当する前と比較して、随分とトイレがきれいになったと思います」と話してくれました。

8の字公園の中にある公衆トイレは、2001年に和歌山県が建設したのですが、当初は掃除担当を置いていなかったので、汚くて誰も利用できないほどになっていました。汚いトイレは更に汚くなっていき、それが危険を感じるほどになっていったのです。トイレは汚されるし、器物は破損されている。トイレットペーパーも盗まれるなど、一歩間違うと犯罪発生になりかねない場所になっていました。

そこで地元自治会が話し合い、トイレ掃除のための「8の字会」を結成、会員の当番制で掃除を行うことになりました。目標は1年365日、一日も欠かさないでトイレ掃除をすることでした。いきなり目標のハードルを高く設定したのですが、結果として一日も欠かさずに掃除を続けることができたのです。大晦日も元旦も、雨の日も欠かさずにやり遂げました。

このことで日本一きれいな公衆トイレの評判が立ち、全国からこの公衆トイレの見学に来るようになりました。トイレ専門誌や地方の取り組みの雑誌などにも取り上げられるようになり、汚くて犯罪の温床になりそうな公衆トイレが、全国一きれいな公衆トイレへと変貌を遂げたのです。

「8の字会」が掲げたキャッチフレーズは「美は美を守り 美をつくる」で、24年間、この通りに掃除活動を実践してきました。

やがて公衆トイレ掃除の活動が認められ、2016年に日本トイレ協会の「グッドトイレ選奨」に選ばれたほどになりました。和歌山県からは初の受賞で、当時、玉置会長は「公衆トイレの美しさは地域の安全、安心のバロメーター。今後も『美は美を守り 美を作る』をモットーに掃除活動を続けたい」と話しています。

「グッドトイレ選奨」に選ばれて以降の9年間も毎日、欠かすことなく掃除を続けてきたのです。目標は表彰されることではなく、称えられることでもなく、掃除をやり続けることだからです。片男波を訪れる人やトイレを利用する人が、快適に氣持ち良く使えることを目指してきたのです。掃除を始めた当初は、トイレを汚されたり、設備を壊されたり、鍵を壊されたり、トイレットペーパーが盗まれたりしたことがありますが、愚直に掃除を続けてきた結果、トイレを汚されることや壊されることが治まり、24年間、その状態を維持続けることができました。

公衆トイレの掃除を継続しきれいに保ち続けることは簡単なことではありません。まして24年間も続けることは並大抵なことではありません。24年間のトイレ掃除のノートにきちんと記録され、ずっと保管されています。

僕は会長宅を訪ねた時に、掃除を記録したノートを拝見していますが、掃除した項目のチェックと感想が書かれていて、次の掃除担当に引き継げるようになっています。続けることの偉大さが分かりますし、続けることでトイレのきれいさを保ち、地域の治安を守ることができています。

まさに「美は美を守り 美をつくる」実践の形が見えています。令和7年度からトイレ掃除の担当は和歌山県の万葉館に引き継がれますが「8の字会」の精神を受け継ぎ、日本一きれいな公衆トイレであり続けてくれると思います。担当だけではなく精神も受け継ぐことが仕事の引き継ぎですから、一度、訪れてみようと思います。

その他
  • 高校の先輩が相談役を務める会社を訪問し、意見交換を行いました。教えられることがたくさんありました。
  • 本日開店のお店を訪問しました。オーナーやスタッフの笑顔と挨拶が素晴らしかったです。一人のスタッフの方が「開店の日は応援として入りたかったのです。開店の雰囲気を味わい『さぁやるぞ』の氣持ちになって、今の店舗に元気を持ち込みたいと思います」と話してくれたことが印象的で、この会社の若い力を感じました。
  • 観光協会の方と「公衆トイレ」の話を交わしました。以前よりも随分きれいになっていますが、話の中で出た松下幸之助の生誕地の公衆トイレが、今もきれいに維持されているのか氣になりました。