活動報告・レポート
2025年4月1日(火)
講演の依頼
講演の依頼

和歌山市内の団体から講演の依頼をいただきました。同団体設立の周年記念総会での講師として声をかけてもらいました。早速、同団体の会長とお会いして、団体の概要と総会の進め方、そして講演テーマについて約1時間話し合いました。

会長に、今回、総会で講演の依頼をした経緯を尋ねたところ「巨人の肩の上の話を聴いて、大人にもこんな話を聴いてもらいたいと思ったことがひとつ。他にも片桐さんの活動内容と、これまでの講演や報告会を聴いているので、記念総会の講師を依頼しようと思いました」との話でした。そのため喜んで引き受けることにしました。

講演テーマについては「どんなテーマでも構いません」ということだったので、時間を取ってもらい会長と話をしました。

会長から「和歌山市が衰退しているので何とか再生したいと思っています。しかし賛成と反対のような意見が分かれる街づくりに関しては、進めて良いのかどうか分かりません」と話がありました。

街づくりは賛成意見と反対意見が出ることは珍しくありません。むしろ賛否が出てくるので、どのように判断すべきか考えることが大事です。例えば誰に聞いても「賛成だろう」と思われる政策であればパブリックコメントで聴いて進めることは可能です。最近の事例としては「JR和歌山駅周辺の再整備」については賛成意見が大多数です。圧倒的に賛成意見の場合であれば前向いて推進すべきです。

しかし賛否が分からない場合や拮抗している場合などは、皆さんの意見を丁寧に聞き取る必要があります。社会で起きる多くの問題は、賛成が20パーセント、反対が20パーセント、「どちらでもない」が60パーセントの比率が基本となります。つまり「どちらでもない」の60パーセントがどちらなのかによって進め方が変わってきます。

例えば、街の活性化の政策であれば「どちらでもない」の多くが賛成に回るだろうし「産業廃棄物の誘致」であれば「どちらでもない」の多くが反対に回ると思われます。

或いは、データセンターの誘致について、コスモパーク加太に建設するのであれば賛成となるでしょうし、JR和歌山駅前に建設するのであれば「駅前にそんな施設を建設するのは反対」と答える人が増えると思います。

このように、政策の対象となる事案や誘致する場所によって賛否の比率は変わると思います。

賛否を問う対象となる全員、つまり100パーセント「賛成」または「反対」となることはないので、どれだけ多くの人が賛成しているのかを目安にする必要があります。「賛成」が70パーセント、「反対」が30パーセントであれば、少数意見は留保しながら「賛成」の方向で政策を進める判断になります。逆に「反対」が70パーセント、「賛成」が30パーセントであれば、政策を進めない方向で判断することになります。

悩ましいのが「賛成」60パーセント、「反対」40パーセントと拮抗している場合です。双方の意見は対立しているので、どれだけ議論を重ねても平行線になるため、どこかで「方向性」を権限者が判断しなければなりません。

ここでの判断材料は県の将来の発展であり、経済効果や雇用の増加などの見通しであり、議会の賛否です。つまり和歌山県の将来を決めていくのは、政策説明を聴いた上で判断する有権者である私たちの意思だということです。

会長とのこの議論を踏まえて、講演テーマをやや抽象的ですが「これからの和歌山県について」とし、講義は「和歌山県の政策はこうです。従って和歌山県の将来はこうなっています」と決めつけて話すのではなく、「こんな政策があります」と説明したうえで「この政策を皆さんと一緒に考えていきましょう」と提言するように仕上げることを決めました。その方が講演後に意見が出やすいと思います。

約1時間話し合いをすることで、会長から「とても楽しい話し合いの時間で、直ぐに時間が過ぎていました」と意見を頂戴しました。

僕からは「今日の話し合いで決まったように県政の政策について説明しますが、決めるのは有権者の意思であることを伝えます。また『巨人の肩の上』のような大人にとっても気づきとなる話も挿入していきます」と答えました。

以上のような話し合いの結果、講義の方向性が決まりました。皆さんとお会いできる講演会当日を楽しみにしています。