活動報告・レポート
2025年3月27日(木)
和歌山県のコンテンツ活用に関する会議

東京から友人たちが和歌山県を訪ねてくれて会議を行いました。議題は「和歌山県のコンテンツ活用」ですが、議論は次の通りです。

  1. eスポーツによる教育と人材育成について
  2. 和歌山県での航空産業について
  3. ライバーの育成と活用について
  4. アメリカと中国の大学との連携について
  5. 和歌山大学のeスポーツ同好会の調査について
  6. 群馬県の航空産業と専門学校の調査について

以上6項目について議論を重ねました。会議時間は午後2時から5時30分まで、熱心に議論を行うことができました。私たちは「やはり直接、顔を合わせて議論を行うことでそれぞれが持っているコンテンツをつなげることができますね。それらをつなぎ合わせることで、新しい地域振興や事業展開の形が見えてくるので新規の取り組みの可能性が出てきますね。

東京と和歌山県でオンライン会議も便利ですが、時には顔を合わせて議論することが大事なことですね」と話し合いました。それぞれの取り組みから次の展開につながることが派生してきました。約3時間30分の会議でしたが、休憩時間を取る必要もなく、議論と雑談を交えたことで、これからやるべきことが見えてきました。

直接会って話をすることが大事なことを再認識できる会議となりました。

  1. eスポーツについて

    eスポーツに関しては韓国が先進国です。人気のプロチームがあり、プロスポーツチーム同様に絶大な人気があるようです。プロサッカーで言うところの、スペイン「レアル・マドリード」のような存在のチームがあるので、和歌山県が本格的にeスポーツに取り組むときの参考になることの提言がありました。協議したメンバーの数人が、近々、訪韓し調査することにしています。

    また阪南大学eスポーツ部は、和歌山県の近隣の大学の中では活発な活動をしています。

    つながりがあるので同大学の視察に行くことにしています。和歌山大学にもサークルがあるので関西リーグなどの取り組みができると学生eスポーツの振興に弾みがつきそうです。

  2. 和歌山県での航空産業について

    群馬県が航空産業の集積県です。同県には航空産業に係る会社が約170社あり、わが国の航空産業をリードしています。ロケットの部品や組み立ても群馬県内で行っているので、和歌山県が航空産業に向かう際の参考になります。群馬県に航空産業の調査の必要があります。

    また現在の飛行機の機体は炭素繊維で作られています。日本の航空会社が購入した飛行機は約20年間、旅客機として使用されます。その後はLCCなどに売却されてやはり20年ほど旅客機として利用されます。その後は解体されることになりますが、解体の技術が確立されていないのが現状です。飛行機の部材もリサイクルの時代ですか、現状では炭素繊維を解体してリサイクルする技術は研究中になっています。

    参考までに、炭素繊維は鉄の素材と比較して4倍強く、1/8の重さなので機体に適しています。しかし解体の技術がないのです。そこで古くから紙漉きの技術がある和歌山県が航空産業化できる可能性があることを話し合いました。課題は資本力を始めとする規模です。航空産業は大手企業が占めているので、小規模会社の場合、飲み込まれずに産業化させる難しさがあることが課題です。

    また機体のリサイクルの取り組みは岐阜県御嵩町で行っているので、ここも視察したいと考えています。

  3. アメリカと中国の大学との連携について

    航空産業や先進技術のノウハウと人材の交流のためにはアメリカや中国の大学と連携することが重要です。わが国には飛行機産業はないので、どうしてもアメリカと連携する必要があります。アメリカだとミシガン大学やテネシー大学と連携することが好ましいことや中国では南京大学が適しているのではと意見ができました。どちらも人的つながりがあるので対応は可能です。

    さらにアメリカにはエンブリー・リドル航空大学があります。同大学は、航空学、航空ビジネス、航空宇宙工学など35学科を設置し、フロリダ州デイトナビーチとアリゾナ州プレスコットにキャンパスを持ち、航空工学の分野では過去6年連続で全米第1位にランクしています。友人が次期大学長と友人なので、和歌山県と連携できる可能性があることも話し合いました。来る4月には友人がミシガン大学、テネシー大学、そしてエンブリー・リドル航空大学を訪ねるので「和歌山県が航空産業に熱心である」ことを伝えてもらうことになりました。