活動報告・レポート
2025年3月21日(金)
年度末の挨拶時の会話
年度末の挨拶時の会話
知人が都内から年度末の挨拶に来県してくれました。「新年度も引き続きよろしくお願いいたします」の挨拶の後、懇談の時間を取りました。話題はいくつかありましたが、その中で「参考になればと思い、これまで何度か和歌山市に来て感じたこと話します」と言って伝えてくれました。
- 和歌山市の飲食店は閉店時間が早いと思います。仕事の打ち合わせを終えてホテルのレストランに降りていくと閉店している場合があります。まちの食べ物屋さんも閉っていることがあるので「閉店時間が早いなぁ」と思います。これは和歌山市が悪いという意味ではありません。和歌山市の特徴だと思って聴いてください。 それぞれのまちにはまちの特徴があるので良い悪いではなく、それがまちの文化だということです。文化は大切に守りながら、観光客、特にインバウンド観光客が増えてくると、戸惑うことがありますから、注意しなければならないということです。 だから打ち合わせが長引いたときなどは、夜の食事はチェーン店に行くことになります。お客さんに来てもらえる機会を失っていることはもったいないことだと思います。
- 和歌山市に来てファミリーレストランが少ないことに氣づきました。外食する文化が少ないように感じました。これも悪い意味ではありません。和歌山市の特徴だと思うので伝えます。外食文化がないとすれば、インバウンド観光客用のレストランも整えることが必要だと思います。既存の文化を大切にしながら観光客向けに足りていないサービスを整えることが観光客の増加に備えることです。現在の和歌山市、その中でも飲食街や繁華街が栄えなければ、新しい産業は誕生しません。新しい産業は寂れたところに進出するのではなくて「私たちと一緒に賑わいを創り出しましょう」と考えているまちへの進出を検討します。既存の店舗と進出する店舗の共存共栄のまちであることが栄えるための最低条件です。
- 和歌山市は規制が緩いので交差点にもチェーン店やドライブスルーのお店が建っています。東京では見かけない光景です。交差点にチェーン店やドライブスルーがあると渋滞の原因になります。お店に侵入する車は速度を緩めますから、それが渋滞を招くことになるからです。だから渋滞を緩和させることは比較的にやりやすいのです。幹線道路の青信号の時間を数秒長く設定すれば渋滞を緩和できると思います。渋滞対策を取ってロードサイド店の進出を図っている市やまちの渋滞緩和策は難しいのですが、和歌山市の場合はそれらの市やまちと比較するとやれると思います。
- 他の府県の中心地と比較して和歌山市の繁華街は健全です。だから初めてでも安心して食事ができるので、ビジネスや観光客にとっては有難いことです。但し先ほども言いましたが、営業時間が短いので早い目にホテルに戻ることになります。そのためホテル内のサービスを充実させる必要があると思います。ビジネスで訪れて和歌山市は食べ物がおいしくて安心できる良いまちだと思ったので、家族で来たことがあります。和歌山県内の観光をしてホテルに戻ったのですが、ホテル内のレストランが閉っていました。外に出たけれど食べるところがなかったので、夕食はマクドナルドでした。これは私にとっては笑い話ですが、解決できるならした方が良いと思います。
以上のような意見を伝えてくれたことを有難く思います。
清墨社展
県民文化会館で開催された第六回清墨社展を鑑賞しました。会場には山本会長もいたので説明を聴かせてもらいました。

「私は作品を仕上げるのに多くても書くのは5枚です。5枚以内で納得する作品が書けない場合、それ以上書いても完成しないと思って、私には縁のない文字や言葉だと思ってそれ以上は書きません。私の場合、2枚目に書いた書が良いことが多いので、今回の作品も2枚目のものがたくさんあります。私は人生の中で書道に巡り合ってよかったと思っています。生涯続けられますし、年齢によって書体が変わってくるので楽しさがあります。スポーツの場合、衰えたと感じることがありますが、書道は心や技術が変わるので何歳になっても完成することがなく続けられます。それに書道によって多くの人と巡り合うことができているので、それが私の財産になっています」と話してくれました。

また案内してくれたお弟子さんの一人は「この作品の一行書くのに1時間かかりました。ですから仕上げるのに一週間かかりました。この作品は魏の時代の書ですが、挑戦しようと思って書き上げましたが大変でした」と案内しながら話してくれました。

書道の奥深さや、心の持ち方で字が変わることなどを感じながら鑑賞することができました。案内いただいたお陰で、楽しく鑑賞することができました。