活動報告・レポート
2025年3月14日(金)
保育士不足
保育士不足

和歌山信愛短期大学が募集停止することになりました。募集停止については次のようにホームページに掲載されています。

「和歌山信愛女子短期大学(和歌山信愛短期大学に校名変更届出済)の2025年度(令和7年度)学生募集(2025年4月入学生対象)を最後に、2026年度(令和8年度)以降の学生募集を停止することを決議いたしました。」

同短期大学には保育科があり、ここで履修すると幼稚園教諭や保育士の資格が得られます。今回の募集停止は、和歌山市内の幼稚園にとって衝撃で受け止められました。現在、和歌山市内の幼稚園では保育士が不足している状況にあり、ハローワークに募集を出しても応募がないと現状を聴かせてもらいました。

話をしてくれた理事長は「私の園もそうですが、他の幼稚園でも保育士さんを募集していますが応募がない状況です。残念なことに一名も応募がありません。保育士さんが不足しているので、近い将来は幼児教育に支障がでてくると思っています。只でさえ不足しているのに、和歌山信愛短期大学が募集を停止すると、保育士資格者が更に少なくなります。幼稚園運営について将来の不安を感じています。行政にも伝えているのですが、改善される気配はありません。現在でも深刻な問題なので、今から対応して欲しいと思います」と話してくれました。

現在はどの業界でも人手が不足していますが、和歌山市内では保育士さんも不足している状況にあるようです。同短期大学に保育科がある時は、特段思わなかったのですが、募集停止の決定が示されると、忽ち、支障をきたすことになります。うまく回っている間はそれが当たり前なので氣にしないのですが、なくなると幼児教育に影響を与えることになり、同短期大学と保育科がどれだけ地域にとって大切だったのかが分かります。

再びホームページを引用すると「和歌山信愛女子短期大学は1950年(昭和25年)の設立以来、和歌山県唯一の短期大学として、また和歌山県において唯一の保育士養成校、栄養士養成校」として地域に人材を送り出し続けてくれていました。このことが当たり前のことではなく、地域にとって幼稚園にとって大切な人材を送り出してくれる有難い存在だったのです。この話を聴いてそう思いました。

もちろん和歌山信愛大学には教育学部があり、ここには「小幼コース」と「幼保コース」があります。「小幼コース」では「小学校教諭一種免許状」と「幼稚園教諭一種免許状」の資格が得られますが、幼稚園関係者によると「両方の資格を習得できると、多くは小学校の教員採用試験を受けています」という状況にあるようです。

「幼保コース」では「幼稚園教諭一種免許状」「保育士資格」を得ることができますが、同短期大学がなくなることで、ここで養成していた人材が不足することになりますからマイナスです。

地域が求める人材を送り出せないようでは、将来に希望が持てなくなります。実状を調査して、保育士さん不足と資格者養成の必要性を訴えたいと思います。

土砂の撤去
土砂の撤去

和歌山市直川の上流部に土砂が堆積していました。令和6年夏に現地調査に出掛けましたが、この場所は河川が急カーブしていることから、土砂が堆積しやすい場所であることが確認できました。

万が一、大雨や台風がこの地を襲った場合、この堆積した土砂が下流に流れ出して川底を押し上げたり河川の幅を狭めたりすることになり、下流にある家屋の被害が懸念されました。只でさえ、直川のこの河川は大雨が降ると下流が氾濫しているので、土砂の撤去が必要だと考えました。県土整備部と現地を視察した後に協議を続けた結果「土砂を撤去」との判断に至り、土砂を撤去する方針になりました。そして令和6年度内に土砂の撤去を行うことができました。これで河川の安全確保ができたと思いますし、下流域の皆さんに安心してもらえると思います。防災の観点からこの判断をしてくれた関係者の皆さんに心から感謝しています。