
本日、4人目として本会議一般質問に登壇しました。議場までたくさんの皆さんが応援に駆けつけてくれました。平日、雨天の中にも関わらず「楽しみに来ました」と話してくれている皆さんの応援が力になっています。議会に応援に来ていただいた皆さん、インターネット中継で画面越しに応援してくれた皆さんに心から感謝しています。
今回、知事、関係部長と質疑を交わした一般質問項目は、昨日と同様、以下に記します。
1.和歌山県におけるeスポーツについて
- (1) 産業としてのeスポーツについて
- (2) 「eスポーツわかやま推進プロジェクト」の概要と同プロジェクトを発展させることについて
- (3)和歌山デジタルクリエイティブ拠点創出について
- (4) eスポーツと人づくりについて
2.半島防災対策について
- (1) 「孤立集落サミット2024」政策提言をどう生かすかについて
- (2) 和歌山県に災害対策トレーニングセンター支援会(DMTC-SA)の出先事務所と災害対策士を被災地とマッチングさせる災害対策支援者協会(D-SSA)が設立されたことについて
- (3) 「災害対応工程管理システムBOSS」について
- (4)災害関連死を防ぐことについて
一番目の項目「eスポーツは、大人にとって何が観光に資するのか。何が子どもの教育に資するのかが分かりにくい競技です。単にゲームだと思っていると概念は分かりません。むしろ部活動であり助け合いながら成長していく競技の一つと捉えると少し疑問がすっきりします。
欧米と異なりわが国で流行し始めてから歴史が浅いので、まだ古い世代にとって教育や部活動だと認識されにくいように思います。

ここで1970年代にアメリカから入ってきて日本で流行したスケートボードを思い出しました。当時、部活動もなくスポーツとして認識されていませんでした。野球やサッカーとは異なる競技で、むしろ学校で認められない部活動をやらない、表現は良くないのですがスポーツの道を外れた生徒が好んで楽しんでいたような感覚でした。
ややアウトロー的なこの競技は長く若者のスポーツであり、日本の伝統的なスポーツとかけ離れた存在でした。その証拠として和歌山市では野球場や陸上競技場、テニスコートなどは公的に設置されていますが、スケートボード練習場は存在していませんでした。愛好者たちが訴え始めてから凡そ30年後に和歌山県が設置することになります。東京オリンピック正式競技に採用されたことを契機として理解されたのです。
何となくeスポーツの理解も、それとよく似ているように感じます。日本人が感覚的に「これは競技だと」広く認識されるまでもう少しの時間を要すると思います。日本は礼儀作法などを求めていますから、それが「道」として定着しなければ認められにくい文化があります。茶道、華道は勿論のこと、柔道、剣道、野球道などの「道」がつく固有名詞として語られるようになって認識されるところがあります。
今回eスポーツのさわりを知ることで、協調性や社会性、先輩から後輩を指導することや高め合い成長していく過程があることが分かり、これはスポーツ部や文化部と同じものだと認識できました。
これから先はプロプレイヤーも増え競技人口も増えていくに違いありませんが、もう少し時代が進むと、学校の部活動や職業として当たり前の選択肢になっていると思います。
今回の一般質問がその理解の一助となり、和歌山県での学校や大人の間でもスポーツ道として普及につながっていくことを願っています。

二項目目の「半島防災の中の災害関連死を防ぐことについて」です。
令和7年2月、宮連合自治会会議に参加しました。ここでは避難訓練や防災について熱心な議論が交わされました。避難訓練は日常から実施していますが、公助に頼っている部分、つまり医療や福祉の専門的なことは単位自治会で訓練できないので連合自治会で対応できないかという問題になりました。
ところが連合自治会も単位自治会と大きな違いはなく、それらの知識は持ち合わせていません。そこで医療や福祉の専門分野の知識を得られる避難訓練に仕上げることが課題として残りました。
現在、避難訓練では避難、救急法、炊き出し訓練などが主な取り組みで、医療や福祉に関する内容は訓練に含まれていません。巨大災害発生時は、医療チームなどが来てくれると思っていますが、やはり事前に知識を得ておくことで、自分たちが出来ることはやっておけるようになります。そこで、この医療や福祉の対応について、今回の質問として取り上げることにしました。公助の役割を事前に講習を受けるなど知識を得ておくことは自分で氣をつけることができます。知らなければできないので、自分で口腔ケアやエコノミークラス症候群にならないための行動ができれば、自助であり共助の果たす役割になります。その視点で質疑を交わしました。
私たちの地域の防災訓練や避難訓練でもこの提案が生かされることを願っています。