
第3回「審査とライヴで上手くなろう会」に出演しました。主催は「オールジャパン関西歌謡祭」で、出演者は60人のカラオケ会でした。午前10時に開会して終了は午後4時までのこの会は、出演者の皆さんの笑顔と緊張、そして熱唱で盛り上がりました。
今回、司会を務めた教室を持って生徒を指導している先生から「うまく歌えるワンポイント」を伝えてくれました。それによると「歌は歌ってはいけない。歌うのはサビの部分だけです。それ以外は前にいる人に語りかけるようにすることです。そして前回も言いましたが、歌は横に歌うのではなく縦に歌うことです」と説明してくれました。
先生は続けて「簡単に言うと『かきだりさーんおはようございます』とは言わないでしょう。挨拶は『かたぎりさん、おはよう、ございます』と言うことで感情が伝わります。さらっと流してしまうと心の伴わない形式の挨拶になってしまうのと同じです」ということでした。
「なるほどうまく説明してくれる」と思いました。このワンポイントレッスンは会場にいて歌を聴いていると良く理解できるものでした。
更に先生から「もうひとつ、必要なことがあります。単なるカラオケですが、自分一人だけが氣分よく歌ってもダメなのです。聴いてくれている人がいるから氣持ちよく歌えるのであって、誰も聴いてくれる人がいなければ氣分はよくならないでしょう。だから聴いてくれている人を巻き込んでください。拍手やリズムなどを自然に取ってくれるような歌い方や誘導を心掛けることが大事です」ということです。
確かに講師の先生がステージに立つと会場の盛り上げ方が上手です。ステージに向かせる力があるのです。会場の雰囲気に合わせた選曲に加え、お客さんの巻き込み方に慣れているようでした。

さて出演者は日頃から練習を続けている方ばかりで、この雰囲気に仕上げているので審査の点数は全く関係ありません。今回、ご一緒した方で、過去に大きな大会でグランプリを獲得した時「グランプリを獲りたい」と思って先生に、そのための指導をお願いしたところ細かい注意点を含めて一日3時間その曲を歌い続け、合計1,000回ぐらいは歌ったそうです。結果としてグランプリを獲得したのですが、実力と共に同じことを繰り返せる力を備えたということだと思います。
どんな場面でも同じ歌い方ができる。緊張する大きな大会でも同じ歌い方ができるようになったことが勝因だと思います。どれだけ高得点を獲れる実力があったとしても、その目指している大会で同じ歌い方ができるとは限りません。繰り返し、また繰り返すことが緊張しても、体調が万全ではなくても、実力を発揮できるために必要なことです。
今回、60人が出演したこの大会で学ぶことがありました。やはり「参加して得るものは、参加しないで得るものよりも大きい」ことを感じました。
ぶらくり丁で開催された「すきわか楽遊マルシェ」に参加しました。昭和の時代、最高で一日7万人もの人が訪れたぶらくり丁ですが、今は当時の面影はありません。そんな商店街に賑わいを創出しようと若いスタッフが企画を練り、このイベントを開催したものです。ストリートにはキッチンカーなどの臨時のお店が77店舗も並び、訪れた時には大勢の人で賑わっていました。


主にメインステージで出演者を応援したのですが、「キッズダンス」「関西万博踊り」そして「夕海ゆうさんのミニコンサート」などを鑑賞しました。「関西万博踊り」には万博の和歌山ゾーンに出演が決定している「KIYORA和歌山」の皆さんが出演され「万博と和歌山市から盛り上げる」ことを発信していました。
また夕海さんは「ぶらくり丁が賑わっていた昭和を思い出して、今からの賑わいにつなげよう」と昭和30年代とそれ以前の歌謡曲を中心に歌ってくれました。歌を聴きながら皆さんは「ぶらくり丁の賑わいは凄かったなぁ」などの話が聴こえ、その時代のぶらくり丁が賑わってきた光景が浮かぶようでした。
