活動報告・レポート
2025年2月28日(金)
101歳の経営者との懇談
101歳の経営者との懇談
毎月訪問している101歳の経営者の事務所を訪れて懇談しました。少し風邪気味でしたが、今日も元気に出迎えてくれました。以下は今日の主な話です。
- 和歌山県は観光などの誘客活動に他の県がやっているように十分なお金を使っていないのではないですか。観光の人が増えない、インバウンドのお客さんが少ない原因の本質はそこにあると思います。民間企業は営業に人とお金を投入しているので、投入した分が返ってくるのです。お金をかけないで利益を得ることは難しいので、和歌山県が誘客に欠ける予算を見直すべきだと思います。
- 和歌山県は人を呼び込む施設がお粗末です。大型のコンサートホールやミュージアム、これから流行するeスポーツなどの世界大会が開催できるよう本格的な施設が足りないように思います。人を呼び込んだ後のことを考えるべきです。
- 大阪と和歌山県は「遠い」と言われていますが、本当は遠いことはありません。私には、チャンスがあっても動こうとしていないだけのように見えています。和歌山県の特徴として「人がやるようになればやろう」と考える人が多く「自分から率先してやらない」ことが挙げられます。これまでの施策で、和歌山県が率先した事例は少ないのではないですか。
- 「やれるかやれないか、判断できないことはやらない」と考える体質があると思います。「やれるか、やれないか分からなくてもやる」と考える人は少ないので、どうしても落ちていきますよね。
- 自分のお金を使ったら心身ともに引き締まりますよね。でも自分のお金を使わない人が多いことも特徴です。お金を使わないで大事を成し遂げた事例は少ないと思いますよ。和歌山県はできるだけお金を使わないで成果を得ようとし過ぎているように思います。出すことを知らないと思います。だからイベントを行うとき、広告を集めるのになかなか苦労するでしょう。
- お金は使わないと減っていくものです。行政はそれが分かっていないのではないでしょうか。事業に投資してリターンを得た経験が少ないと思うので仕方ありませんが、そろそろ考え方を変えないといけませんね。
- 「大阪・関西万博」はチャンスだと思いますが、今の観光業界の動向を見ていると和歌山県への誘客が心配です。お金を使わなければ人は動きませんし物が動きません。人や物を動かすためには資金が必要です。今回の万博は大阪に隣接する和歌山県にとって大きなチャンスだと思いますから、もっと動きを出さなければいけませんね。
- 現状を嘆いていても仕方ありませんし、これまでやってこなかったことは仕方ないとして、大事なのは「これから何をするか」です。やるべきことは、人と物を動かすことです。そのためのお金は使わなければいけませんね。投資を呼び込まない限り、出すばかりだったら県財政は改善されませんよ。お金は投資を呼び込むために出すものであって、いまの状態を維持するためにだけ使うものではありません。今が良ければそれでも良いと思いますが、良いことはないでしょう。氣づいているのかいないのは分かりませんが、大変な時代になっていると思いますよ。
以上のように、事業家から見た和歌山県のこれまでの姿を伝えてくれました。人口が減少し働く場所が減少しているのだから、人を呼び込む、投資を呼び込むように変えていかないといけないと思います。
その他
- 県議議会一般質問に関する議論を交わしました。来週、月曜日が議長宛の通告日なので、論点をまとめています。
ボランティアイベントで「麺屋丈六ラーメン」を食したこと。大勢の人が集まり、ラーメン談義を楽しみました。
- 地元にリターンを目指している学生と会いました。若い人が地元に戻ってくれることは有難いことなので、この氣持ちと行動を応援しています。