活動報告・レポート
2025年2月20日(木)
県議会開会
県議会開会
県議会開会

令和7年2月県議会定例会が開会しました。今日から3月18日までの会期で当初予算案などの審議を行います。当初予算案は一般会計で約6,138億円の規模となっています。対前年度比でマイナス142億円ですが、過去3番目の規模となっています。

予算案の考え方は、給食無償化、熊野白浜リゾート空港を核とした地域活性化に向けた利用促進、能登半島地震の教訓を踏まえた防災減災対策の強化など課題解決につながる施策や、人口減少、超高齢化の加速、脱炭素と循環型社会に向けた構造転換への要請、デジタル技術の進展や共生社会の進展に対応する予算を重点化しています。

また交通安全対策として、数年前から対応を行っていた「和歌山阪南線」これは和歌山市梅原交差点改良に資する予算化をしています。地元から「変則的な5差路の交差点は危険であり、朝夕の交通渋滞が激しいため改良を求めていたものです。この5差路を4差路にすることで危険度合いを低減させ、信号機の位置を変えることで交通渋滞を緩和させるものです。用地買収と測量などの予算なので、交差点改良までにはあと少しの時間を要しますが、ようやく道筋がついたことを報告します。

この交差点の改良に関してはほぼ毎議会、建設委員会で進捗と早期実現に向けての質疑を交わしていたので、予算化が図れたことに感謝しています。

他には「わかやま洋上風力検討会運営」の予算化が図られています。これは洋上風力発電の導入検討を行うための勉強会や検討会の開催。漁業操業実態調査を実施するための予算です。現在、和歌山県日高沖の海域は準備区域に指定されていますが、これらの取り組みを行い有望区域への指定を目指すことにしています。但し、令和7年度の有望区域指定は時間的に厳しい状況ですが、可能な限り早い段階で有望区域の指定を目指す考えに変わりはありません。

当初予算の中で2つの施策を紹介しました。議案の説明と提案を受けたので、今日以降、議案の審議に入ることになります。その後、一般質問、予算特別委員会、常任委員会での審議を経て議決することになります。

ここで令和7年度以降の課題に触れます。

財政調整基金額が減少していることから、財政の見通しは令和9年度に最低限積み立てておきたい約50億円を下回る恐れがあります。経費削減を図り歳出減を図る予定ですが、経費削減だけで財政を改善させることは困難です。人件費や資材費の高騰やインフレ傾向の進展や金利上昇などの要因は行政の財政を悪化させます。

これらの外的要因は和歌山県が自力で変えることはできないので将来見通しが立てにくく、経費削減と共に歳入を増加させる取り組みが不可欠です。繰り返しますが、令和7年度も行政が苦手な歳入増の取り組みがほとんどないので、令和8年度以降を目指して歳入を増やすための施策を打ち出す必要があります。既に国からの歳入増を期待しているだけの時代ではなく自主財源確立のため民間投資を呼び込み、将来の税収を確保する取り組みが今から必要なのです。今、取り組んだことの3年先、5年先、そして10年先までを見通した施策が必要です。今回、令和7年度だけではなく、その先を見据えた議論と取り組みを行いたいと考えています。

その他
  • 令和7年度重点施策説明会に出席しました。主な施策を学ぶ機会となりました。
  • 専門家を交えSNS活用に関する会議を行いました。
  • 口腔ケアについて説明を聴かせてもらいました。法改正に伴う対応が必要になるので、今の段階から準備を整えたいところです。
  • デサフィナード コンサート例会デサフィナードで開催されたコンサート例会に参加しました。2組のバンド演奏で寒い夜が熱く賑やかに盛り上がりました。みんなの笑顔は最高でした。