和歌山文化協会令和6年度2月定例役員会に出席しました。今回は、各部の活動結果と事業計画案、および定期総会についてなどが主な議題でした。
その他の項目で、委員の一人から「和歌山県民歌や和歌山市歌がありますが、県民、市民も知らない人が多いのではないでしょうか。私たち文化協会会員も知らない人がいると思います。先日、会合で茨城県日立市に行ったのですが、式典では出席者全員が日立市歌を歌っていました。私は『なんて素晴らしいことでしょう』と思いました。自分の市に誇りを持っていることを感じたからです。歌声に力がみなぎっていましたし、歌うことで式典に力が湧くような感じがしました。
この時、和歌山県や和歌山市の式典で県民歌や市歌を歌う機会が少ないことに氣づきました。和歌山県民歌や和歌山市歌は山田耕筰が作曲したもので、他の県民歌に負けていないと思っています。文化活動をしている私たちがもっと歌わなければ普及しないと思います。是非とも県民歌と和歌山市歌を役員会で歌いましょう」と提案がありました。
役員一同が賛意を示し「次回の役員会で歌詞と音源を持ってきてください」と提案者に依頼がありました。
役員会を終えた後、提案者から「片桐さん、私の意見は如何でしたか」と尋ねてくれたので「僕は賛成です。以前、県議会で学校や式典で県民歌を歌うことを提言しました。当時の県民生活局長と協議を重ね、その結果、県民運動として取り組むことにしました。
そして県庁に電話すると保留音に県民歌が流れていますよ。それにカラオケのJOYSOUNDに『和歌山県民歌』が入っています。これもJOYSOUNDに当時、依頼して県民歌をカラオケに入れてもらったものです。当時としては画期的な取り組みでした。次回、歌詞と音源、JOYSOUNDの歌詞カードを持ってきます」と答えました。
提案者は「片桐さん、素晴らしい提言をしてくれていたのですね。今日の私の提案は間違っていなかったと安心しました。役員会のみんなで歌えると思うとワクワクして楽しみになってきました」と話してくれました。
当時、和歌山県民歌を知らない人はまだまだ多く、学校や式典で歌うことに加え、JOYSOUNDに依頼してカラオケにしてもらったことや、JOYSOUNDから特別に編集した「和歌山県の歌」の冊子もいただき、皆さんに県民歌がカラオケになったことを訴えたことも思い出しました。県民運動をしてから数年が経過していますが、県民の皆さんの間に定着しているとは言えません。文化普及活動は長い取り組みが必要なものですから、この役員会で歌うことが普及の一助になれば嬉しいことです。
今回、和歌山文化協会役員会らしい良い提案があり、次回から実現できることを嬉しく思います。
公立高校でのICT教育について会議を行いました。思っている以上に教育のデジタル化が進展しており、言うまでもなく僕の時代とは全く違う授業の姿を感じました。多くの場面で「昔のことを言っていても・・・」の話はありますが、高校の授業は正にその通りで、昔のことは通用しません。ですから変な口出しをすることなく、時代に沿った形で進められている授業を見守ることが大事なことだと思いました。
また教師はICTの知識と操作、授業の教え方など、ご苦労があると思いますが、生徒のために取り組んで欲しいと思います。
羨ましいことは、授業のデジタル化は生徒の勉強の進捗や考え方が把握できることから一人ひとりの指導が容易になっていることです。生徒にとっても自分の弱点が分かり、過去の自分の考え方やデータが瞬時に把握できるため、今の勉強に生かすことができます。時代の進歩とそれを活用することで成果が出せることの一端が理解できました。