活動報告・レポート
2025年2月16日(日)
慶風高校文化祭
慶風高校文化祭

慶風高校文化祭を鑑賞しました。高校生が創り上げる文化祭は、いつ見ても楽しいものです。本日、開催された慶風高校文化祭の最後は地元のシンガー、ウインズ平阪さんのミニコンサートでした。高校生に届くように力強いメッセージを投げかけてくれましたが、大人にとっても感動する言葉の数々でした。

  1. みんな人生の成功者を目指すけれども、成功者になれるのはほんの一握りです。でも成功しなければ幸せになれないのは間違いです。大事なことは挑戦することであり、結果がでなかったとしても、挑戦する過程が大事なことであって結果は関係ありません。
    仮に一番になったとすれば大変です。一番になれば、一番のポジションを守り続ける必要がありますから、維持することが目的になってしまいます。そんなしんどいことに神経を使うよりも、好きなことに挑戦し続ける人生であって欲しいと思います。
  2. 競走した結果、全力を尽くした10番であればそれで満足すべきです。その時の全力が10番であれば、それが自分の力であり、実力以上のことを求めても結果はそうならないことを知れるからです。また次に向けて頑張れば良いのであって、結果が出てどうこう言うことはありません。
  3. 大事なことは結果を恐れず全力投球することです。全力を尽くすことが素晴らしいのであって、その行為こそ自分が誇れることです。僕は決して有名な歌手ではないけれど、全国的に売れている存在ではないので長続き出来ていると思っています。また高校生の皆さんは僕の事を知らないと思いますから、客席からの反応が嬉しいのです。ファンが集まるコンサートではノリが良いので「これで良い」と錯覚してしまうことがあります。でも知らない人が集まったコンサートでの反応は役に立ちます。最初はノリが良くないとしても後半に向かうほどノリが良くなっていく反応が好きですし、反応が良くなかったとしても「そうか、最後までノリが良くないのは理由があるのだろうな」と考える材料になるからです。
    高校生からすると66歳の歌手の歌なんて知らないと思いますが、一つでも刺さってくれるものがあると嬉しいです。
  4. 一度金メダルを獲得すれば後が大変ですよ。次も金メダルが期待されるので、金メダルを獲って当たり前、そうでなければ「なんだ」となってしまいます。だから金メダルを獲ることも素晴らしいことですが、そこに向かう道こそが素晴らしいのです。自分の選択した道を歩いて欲しいと思います。人生にはいくつもの道が出てきますが、66歳になって分かります。その道はどれもこれも宝物です。
  5. サザンオールスターズは湘南を、BEGINは沖縄を歌っているので、湘南や沖縄の印象が良くなっています。僕は和歌山県が大好きなので。和歌山県の歌を歌いながら、和歌山県の印象を良くしてくれる若いシンガーの登場を待っています。和歌山県は人口が減少し、以前ほどの賑わいはなくなっていますが、一人のメジャー歌手が出てくれば一気に挽回できます。僕は地元の歌を歌い続けたいと思いますし、和歌山県を歌ってくれる歌手の登場を期待しています。
慶風高校文化祭

ウインズ平阪さんの渾身のメッセージが舞台から発せられました。高校生がどのように受け取ったのか関心がありますが、少なくとも会場にいる大人には響きました。地元に誇りを持って活動しているシンガーのメッセージは強く、人生の応援歌のようでした。ラストは「全力投球」そして「道」でしたが、人生において全力投球が大事なことを訴え、ラストの「道」からは「自分が歩んできた道を聴いて欲しい。そこから自分が歩いてきた道を振り返って欲しい。多くの人に支えられてきたことが分かるから」のメッセージが届きました。

主役の高校生にとっても、参加した大人にとっても、良い文化祭になりましたこと感謝しています。