
日本ウエルビーイング推進協議会の島田由香代表理事の講演を聞きました。概念が把握しにくいWell-beingについて、丁寧で実践できる内容で話を伝えてくれました。
Well-beingとは自己が感じるものであり他人の視点を氣にするものではないということです。自分が心身の状態が良いと感じていたら良い状態であり、それが自己評価なので自信持てばよいことになります。このWell-beingは継続的幸福と訳されますが、それを高めるための5つの要素があります。
- ポジティブな感情→良い感情、前向きな感情
- 主体的に関わる
- よい人間関係
- 意義、意味
- 達成、熟練→達成、熟練、成長を感じる
以上5項目について寝る前に一日を振り返り達成度を自己評価することで人生が変わります。覚えやすく言うと「よし たかい」となります。肯定言葉を使うと肯定脳になっていきますから、良い行動と良い方向に進みます。否定言葉は否定脳になっていきますから、逆に向かいます。言葉が変わると人生が変わるのは、インプットが変わるとアウトプットが変わるからです。良い言葉、良い情報を脳に入れると良い行動につながるので、良い言葉と良い情報を脳に入れて行動し、就寝時に一日を振り返りかえることが大切です。

続いて大事なことはよい人間関係です。人と人間関係、つながりは人生の一丁目一番地で、とにかく良い人とつきあうことです。良い人間関係とは応援してくれる人、応援できる人とつきあうことです。人を否定する人や脅すなど人生をネガティブな感情にさせる人がいますが、全くよい人間関係ではないので直ちに断ち切ることです。お互いに応援して笑顔になれる関係が築ける人との関係を大切にすべきで、よい人間関係は人生を好転さてくれます。
ポジティブな感情は新しい考え、行動、関係性を生み出しますから「よし たかい」とよい人間関係を築くべきです。
そして人間関係とはコミュニケーションですから、これを築くことが肝心です。ではコミュニケーションを築くために必要なことは「むきつ」です。
「む」とは向くことです。これは意識を向けていること。相手の方を向いていることです。意識を相手に向けるのと当時におへそを相手の方に向けることが大事です。おへそは母親と命がつながっていた大事な身体の一部であり、おへそを相手に向けることは相手を信頼して安心させる効果があります。おへそを向けるとは、身体を相手の方に向けることなので、言葉は伝えているけれど身体は反対側を向いているような姿勢は相手に安心を与えません。言葉も身体も相手の方を向くことです。
身体知、潜在意識とも言い換えられますが、人は相手のことを身体知で理解します。目の前に25メートルプールがあると想像してください。プールにコップを入れて一杯だけ水を汲みます。この一杯の水が顕在意識で25メートルプールの水が潜在意識です。それぐらいの違いがあるので、身体知に訴えかけることは大きな行動になります。
「き」は聴くことです。耳と目と心を使って聴くことが、相手を安心させます。聴くことと訊くことも使い分けたいことです。
「つ」伝えることです。大切なプレゼントを渡すように想いと信念を届けることが大事です。特に良いことはシェアしてください。
最後に、人間関係を築くための簡単な方法を教えてくれました。それは「Good & New」のゲームです。4人一組になり、直近の一週間の中で良い出来事や新しい発見を伝え合います。たったそれだけのことですが、相手との距離が縮まります。
その理由は、良い情報を共有すること。良い情報を伝えるときは笑顔になること。良い情報を伝えてもらった人も笑顔になること。声が大きくなること。そして脳は「一週間の中で良い出来事を考える」よう指示されると、良い出来事を思い出そうと働くことです。
「Good & New」を一人でやっても脳に良い効果があると思います。肯定脳を作るためのヒントをたくさん伝えてくれました。