活動報告・レポート
2025年1月23日(木)
総合美術展
総合美術展
総合美術展

第71回目を迎えた和歌山文化協会主催の総合美術展が開会しました。本日から1月26日までの4日間の会期となります。本日の開会式典では和歌山文化協会会長、和歌山市長などが出席し、開会を宣言しました。

会場には写真、絵画、生け花などの作品が展示され、隣では動のコーナーとして音楽や能などの舞台が行われました。

開会にあたり会長からは「私は文化を動と静の二種類を楽しんでもらいたいと考え、二つのコーナーを用意しました。どちらも楽しんで欲しいと思いますし、美術展は日曜日まで開催していますから、連続して楽しんでいただけるようお願いします」と挨拶がありました。

毎年、文化の秋の11月に開催されていたものですが、本年度は初めて1月開催になりました。1月開催になると生け花の種類も変わり、例年と少し異なった趣が感じられました。ただ文化の香りが漂う会場構成は変わりなく「和歌山県の文化は継承されている」ことを感じました。

総合美術展

開会式典を終えた後は、和歌山城ホールの4階に上がり、茶道部のお茶席のお手伝いに参加しました。この美術展では各部が出展していますが、茶道部としてお茶席を用意してお客さんをお迎えしました。最初から大勢のお客さんが来て下さり、茶道部一同は心からのおもてなしを心掛けました。大勢のお客さんをお迎えしたお茶席ですが、部員は笑顔を絶やさず一期一会の精神で迎えられたと思っています。

今日、参加したことで、文化とはみんなで築き上げるものだと思いました。一人でお客さんを迎えることはできませんし、全員の動きによってお迎えできることになります。待合室での会話、お茶席でのおもてなし、前日からの準備と受付など、関わる全ての人の協力と動きがあって会は成立し成果を感じることができます。一人でも欠けると誰かが補う必要が生じるので役割を再編することになります。今日のように大勢のお客さんが来場される場合、事前に決めた役割分担は大変重要になりますから、部のコミュニケーションと協力体制が重要になります。

ところでお茶席には茶花が飾られていましたが、一輪の椿のつぼみが柔らかく開き始めていました。寒い季節ですが、椿はいち早く春の気配を感じているのでしょう。つぼみの柔らかい姿を見ると、少し早い春の到来を感じました。カレンダーの立春で春を感じることはできませんが、椿のつぼみを見て春の訪れを感じることができました。自然の中にいると季節を感じられるので、華道や茶道などは日本の伝統を感じさせてくれる文化だと思います。

総合美術展

華道や茶道は自然と文化を融合させた日本らしい道だと思います。伝統は形式だけを伝えるのではなく、季節を感じることや自然の美しさを感じることの出来る心を継承すべきことだと思います。

以上は、初日の会場の様子や茶道部のおもてなしの動きから感じたことです。和歌山文化協会の皆さんは、ずっと以前に感じ取っていることだと思いますが、僕も文化を継承する心の一端を感じることができました。参加し続けることで分かることがあります。見えない文化の心も、多くの経験を重ねることで感じ取ることができるものです。

その他
  • 先輩の皆さんと懇談する機会をいただきました。国も和歌山県も転換期にあるので、古い体質を変えてしまうことや、信頼関係にある人同士の連携を強くすることで、不信や噂など信頼性に欠ける情報に惑わされないように対処することを確認しました。
  • パン屋さん、旅館を訪ねて意見交換を行いました。動いている人やまちに将来性があるので、和歌山市にはもっと動きが必要であることを話し合いました。元々あるお店や事業者が期待を感じる取り組みを目指します。