活動報告・レポート
2025年1月21日(火)
年長者との懇談
年長者との懇談

長年、会社役員を務めている方と懇談する機会をいただきました。年長者の話から学ぶことはたくさんあるので、ご指名をいただきたっぷりと話ができたことに感謝しています。

「私の会社が大手企業と取引ができているのは、長年にわたり信頼関係を築けているからです。ひとつは同じ製品であれば同業他社のものは仕入れをしないこと。二つ目は、私が窓口を担当してきたので、弊社として常に窓口を一本化してきたことが挙げられます。変わらぬ姿勢が信頼を得ている理由だと思っています。和歌山市内の中堅会社が、有利な条件で大手企業と取引を継続できていることはわが社の誇りであり護っていくべき伝統だと思っています。私の最後の役割は、これまで築いてきた信頼関係を引き継ぐことです」と話してくれました。

会社として人事異動があった場合に起きる、社外の人脈を引き継ぐことの難しさは僕も経験しています。人脈はその人固有のものでもあり、組織として後任への引継ぎは限りなく難しいことです。こちらも担当が変わりますし、相手の担当も変わっていくからです。取引関係があると人脈を継続することはできますが、これまでと取引関係が小さくなると関係も薄くなっていきます。

取引関係の強弱によって関係性が薄くなっても良いのですが、困って助けて欲しい時や再び強い信頼関係が必要になってきた時の対応が難しいのです。関係性が希薄になっている期間も行き来をしておかないと信頼関係は保てないからです。

会社は利益を最大化するために活動しているので、利益が見込めなくなった相手との関係はどうしても希薄になっていきます。その期間、相手方と行き来することは担当者の資質に頼る部分が大きくなります。

この方はそれを続けてきたので、長年の信頼関係を保てているのです。ところが後任になる人は、前任者から一度紹介してもらったぐらいで信頼関係を得られるものではありません。紹介してもらってからの交流が大事になってきます。そこは後任者の資質に任せる以外にありません。

人脈と信頼関係について話を聴かせてもらいましたが、時代は変化しようとも人間関係の基礎は同じだと思います。スムーズにうまく引き継げることを願っています。

賃上げについて

食料品の値上がりが止まりません。キャベツの約500円は当たり前ですし、白菜は1/4で約300円、昨日、タコは「足が二本で800円」と聴いています。野菜を食卓で出すには「高すぎて買えません」という状況ですし、鍋も「どの具を買うのか迷いながら選んでいます」ということです。

しかし「県内企業は中小企業が多く実質賃上げは物価上昇率よりも低くなっています。賃上げができているのは大手企業だけで、県内企業は追いついていません。特に最近はダイワハウスやユニクロの初任給は30万円を超えたと報道されているように、大手企業の賃金が上がっているので、以前より更に若い人が和歌山県に戻ってきてくれない経済環境になっています。初任給が30万円のある会社は和歌山県内にないと思います。この格差を縮めてください。若い人に戻ってきてもらうためにも、今、県内企業で働いている人のためにも、県内企業の賃上げは絶対に必要ですから、何としても今年の春の賃上げは県が主導してください」と依頼を受けました。

今春も賃上げは絶対にやらなければなりません。加えて県内企業は大手企業に追従できるように県として経済環境を整えることが必要です。そうでなければ和歌山県に戻ってくる県内出身者は更に減少しますし、他府県から和歌山県に就職してくれる人もいなくなります。県政として企業の賃上げは重要課題だと認識しています。

新春の集い

お世話になっている組織の新春の集いに参加しました。毎年開催されている「新春の集い」で、地方新聞の掲載記事元に議会報告をさせていただきました。皆さんには県議会は年に4回開催されているので、どんな議論が交わされているのかを聴くために議会に来てくださいと依頼しました。近いところでは、来月に開会する令和7年2月議会は当初予算案の審議を行う議会なので、結果は改めて報告することと、皆さんから取り上げて欲しい意見があれば伝えてくれることを伝えました。

主催者からは「県議会は年に4回開催されていることから、議会を終えた後の日時を設定するので、私たちに議会報告をして欲しいと思います」と依頼をいただきました。僕は「もちろんです。何回でも来ますので、よろしくお願いいたします」と有り難く回答しました。