クリスマスイブの今日、訪問した観光事業者と話しました。「観光客がやってみたいことは『映える』スポットで写真撮影をしてSNSにアップすることです」という意見がありました。
携帯に保存しているSNSを拝見したところ「おしゃれなカフェの店内」や「季節に応じてデコレーションしたウインドウや店内の装飾」「おいしそうに感じるスイーツ」などがありました。
観光客はグルメも目的ですが、それと同じぐらい「映える」スポットに行きたいと思っているのです。訪れた場所を写真や記録として残したいと思うのは当然のことですから、写真を撮ってもらえるディスプレイに仕上げることも、来てもらうために必要なことです。
また季節に応じたディスプレイやメニューはリピーターを増やすためにも必要なことですから、観光客を呼び込むには季節感を出す工夫も必要なことです。
今日も挨拶に訪れたのですが、時々訪れるお世話になっているカフェの店頭は毎月、ディスプレイを変えています。1月はお正月、2月はバレンタイン、3月はお雛様、4月は新入学にちなんだもの、5月は子どもの日の装飾をしているのですが、今日はクリスマスツリーを飾っていました。
オーナーさんと話をする時は「いつも店頭には季節感があって良いですね」と伝えますが、今日「華やかな店頭に仕上がっていますね。クリスマスツリーが点灯しているので華やかさが増しています」と話しました。
オーナーさんは「倉庫に保管しているのですが、特に12月の飾りつけは大変です。一つひとつの電球や星などの装飾品を飾る必要がありますし、何本も飾るので時間がかかります。でもお客さんに季節感を味わってもらいたいと思いますし、喜んでくれるのでやりがいがあります」と話してくれました。
思い出すと今年3月、店頭にお雛様が飾られていました。その時、「このお雛様は現代のものと表情が違いますね。きっと古い時代のものですね」と話しました。
オーナーさんは「これは江戸時代のお雛様ですよ。倉庫に仕舞っておいていたのですが、もったいないのでお客さんに見てもらおうと思って飾っています。倉庫の中には12月分の季節の飾り物を保管しています。昔のものばかりですが、今、飾ってみるとその時々の時代が感じられます。懐かしいと感じるお客さんもいますし、新鮮に感じるお客さんもいますから楽しいのです」と話してくれました。
毎月のように店頭の写真を撮っていますが、店頭の飾りがあることで会話につながり、店内の雰囲気が明るく楽しくなっています。観光客がこのお店を訪れた時に、ディスプレイを見て話を交わしたなら「月が替わったら再び来てみよう」と話すと思います。
お店の少しの取り組みが店内の印象を良くしますし、リピーター客につながると思います。そんなお店が増えると観光客が訪れたくなる和歌山市になっていくように思います。
このお店の季節を感じる取り組みは「映え」する好事例として紹介しました。
クリスマスイブの今日、年末の挨拶のため何人かを訪問しました。顔を合わせて話をすると一年の過ぎる速さに驚きます。早いもので令和6年もあと一週間となりました。今年、残された日が残り少なくなると寂しさを感じますし、やり残したことがあるような感じになります。
しかし皆さんとお会いすると、全ての人が笑顔になり今年の振り返りと来年への期待で会話が弾みます。こんな年末を迎えられたことを嬉しく思います。今年に感謝しながら、新しい年も希望をもって迎えられるように願っています。