月に一度、台東縣、花蓮縣とオンライン会議を行っていますが、その都度「便利な社会になった」ことを実感しています。まるでこの場に集まって会議をしているようで、二つの国を結んで会議を開けるからです。コロナ禍以前のオンライン会議は設定に時間がかかり準備が大変でしたが、今は会議開始5分前にアクセスするだけで参加できるので、隔世の感があります。
また電話と異なり相手の顔と表情を観ながら会話ができるので、通話だけの会議と進捗度は全く違います。意思疎通を図れる点が優れていると感じています。
今回は花蓮縣と共に地元旅行会社の方も加わり、前回の課題を整理しながら議論を重ねました。
1.2024年12月12日から、花蓮縣空港と香港との間で直通便、火曜日、木曜日、土曜日、そして日曜日の週4便が運航されています。コロナ禍以前の状態に戻ったということです。
花蓮縣からの利用者は、香港を拠点としてアジア各国へのビジネス利用が多いそうです。
香港からの利用者は、花蓮縣に自宅があり香港を拠点としてアジアでビジネスをしている人と観光客だということです。ビジネス需要がベースとなり、花蓮縣への観光として利用されているのです。花蓮縣を訪れる香港やアジア各国の観光客は、都会に飽きたビジネスパーソンで、「都会の人は他の国の都会を訪れたいとは思っていない」ようです。そのために香港との間に週4便が飛んでいます。
2.花蓮縣は台湾を代表する観光地です。僕の同級生は約30年、台湾でビジネスをした経験があります。彼からは「花蓮縣は台湾で一番の観光地で、きれいなところです」と聴いていましたが、今年10月まで訪れる機会はありませんでした。理由は台北から移動時間が遠いことです。花蓮縣の皆さんも外国に行くためには、花蓮縣から台北空港に移動して、そこから日本を始めとする各国に向かうのが通常です。そのため直行便を、特に日本行き直行便を望んでいるのです。
花蓮縣から香港に行くのは香港で仕事をするためだけではありません。香港から日本、香港からタイなどへ向かうと利便性が良くて安価だからです。日本へのLCCの直行便があれば利用する地元の人は多いという見通しです。
3.花蓮縣は日本の拠点として福岡県に事務所を開設する予定です。今日、花蓮縣知事が福岡県を訪問しているのはそのためです。福岡県を拠点として日本の情報収集と花蓮縣の情報発信、そして東京や大阪との関係づくりに努めることになります。事務所開設は和歌山県との関係づくりにも資することになります。
4.熊野白浜リゾート空港との間にチャーター便、その後の定期便を就航させたいと願っています。花蓮縣と台東縣から日本に行く時に利用しますから、約180人乗りの飛行機の利用者は常にあります。熊野白浜リゾート空港から台湾を訪れる需要を作ることが課題です。
大阪から台湾に行く人は関西空港を利用するので、その人たちを熊野白浜リゾート空港に引っ張るにはアイデアが必要です。例えば駐車場は無料にするだとか、空港内に宿泊施設を設置するなどが必要となります。現状では大阪から利用する人は少ないと思います。
5.岩手県盛岡市と花蓮縣は友好都市提携を結んでいますが、盛岡空港への直行便はありませんし考えていません。地方都市との直行便は和歌山県と結びたいと考えています。
2025年は徳島県の阿波踊りのチームが花蓮縣で踊ってくれるイベントを企画しています。これを契機として、和歌山県との間に直行便が就航できると有難いことです。
また花蓮縣には「大阪・関西万博」に行きたい人が多くいることや、万博で花蓮縣のPRも検討しているので、2025年はチャーター便を運航させる絶好の機会となります。
6.2025年、花蓮縣に青年発展センターを設立します。福岡県の事務所開設と共に、地元振興と日本との関係などの協議をする場となります。和歌山県への観光や地元産品の輸出なども検討できるので2025年は和歌山県にとっても好機です。
7.和歌山県知事は令和6年12月県議会で「来年は台湾との間にチャーター便を運航させたいと思いますし、定期便も検討したいと思います」と答えています。2025年には花蓮縣と和歌山県との間にチャーター便を運航させたいと考えています。
以上のような議論を交わしました。実現するための課題についても協議を交わしたので、その結果は令和7年1月のオンライン会議で発表することにしています。
- 「あきゆら」とアカペラ部「B.B.Klaxon」クリスマスライブを鑑賞しました。アカペラをライブで聴くのは初めてだったこともあり、初めての音に新鮮さを感じたライブとなりました。
- 奈良県を訪問し、紹介者と共に紹介してもらった経営者と懇談しました。今後につながる良いご縁に感謝しています。