活動報告・レポート
2024年12月5日(木)
一般質問に係る議論
一般質問に係る議論

当局の皆さんと県議会一般質問に係る議論を交わしました。「大阪・関西万博」和歌山ゾーンへの出演団体との連携や万博後の地域活性化の取り組みなど、また高級ホテル等のリゾート産業の誘致についても議論を交わしました。

高級ホテルの誘致は簡単ではありませんが、観光事業者との話し合いの結果や意見から、インバウンド観光客に和歌山県に来てもらうには、リゾート感を得られる高級ホテルの誘致が必要だということです。観光資源や食材、世界遺産など素材は良いのですが、宿泊する場所がないと聴いています。外国人の方々が希望するような核となる宿泊施設があれば、観光に来てもらえることにつながります。

併せて熊野白浜リゾート空港の活用が求められています。「国際空港になっていますが定期便がないことやチャーター便も少ないことが問題です。直接、和歌山県には入れる空港があるのだから活用すべきだ」という意見です。空港の位置はリゾート地の白浜町なので、和歌山県の観光の中心地に降り立ってもらえます。ここから熊野古道と那智の滝にも向かえますし、和歌山市から大阪観光へとつなげることができます。帰路も熊野白浜リゾート空港を利用してもらうことで、お土産の購入や宿泊日数も地元で増やすことができます。

台湾の旅行会社からは「和歌山県の観光地を紹介して欲しい。どこをどのように周遊すれば良いのか提案して欲しい」と言われています。その理由は「台湾では和歌山県のことは知られていないのです。関西を代表するリゾート地だと思いますが、観光地も知らないのでコースを組むために教えて欲しい」ということです。

和歌山県のことを知られていないことは残念ですが、認知してもらうことでこれから観光客を呼び込めることになりますから好機です。しっかりと、熊野白浜リゾート空港から発着する和歌山県観光のゴールデンルートを提案したいと思います。

また台北から関西空港までの空路はあるのですが台東縣、花蓮縣からの航路はありません。現在、台東縣や花蓮縣の方が日本を訪れる場合、台北まで電車で行き台北空港から日本に向かっています。そのため国内の移動に半日程度要しているので、これら台湾東部の縣から直行便があれば日本に行きやすくなるということです。熊野白浜リゾート空港の利便性については「白浜町から大阪観光に行くとしても、台東縣から台北市に行くよりも移動時間が短いので歓迎される空路になります」ということです。

但し、日本に行ったら帰国するので、一週間に一便では足りなくて二便は必要だということです。問題は、熊野白浜リゾート空港から台東縣まで「一週間に二便のお客さんが利用するか」です。白浜町周辺の方だけでなく和歌山県内、大阪府下からのお客さんに利用してもらう必要があることが課題です。

この点に関して大阪市の事業者は「大阪市から白浜町に行くのは、大阪市民からすると一泊の旅行に行く感覚です。また台湾に行くには関西空港を利用しているので、関西空港までの移動時間は氣になりません。気楽に考えるなら『関西空港から約1時間30分移動するだけで台東縣に直接行ける』となります。台東縣の方が感じているように、大阪市から台東縣や花蓮縣に行く場合、関西空港から台北空港に入り、そこから半日かけて電車で移動しているので、熊野白浜リゾート空港から直行便が就航すれば利用する人も出てくると思います」という意見です。

これが全てだと思いませんが、前向きな意見があると前に向いて進めていく希望が湧いてきます。最初から「無理だ」「乗る人がない」「条件が整わない」ことを前提にすれば、この議論が進みません。「やることを前提」にしているので否定よりも前向きな意見は歓迎です。今秋に台東縣を訪問してから議論を続けていますが、何とか土台となる議論を交わすまでに至ってきました。土台を作った暁には、台東縣や国内の旅行関係者を交えて協議していく予定です。

この議論に参加している皆さんのアイデアや熱意が、この話を前向きに進めていると感じます。

その他
  • 役場を訪問して地域での課題の相談を行いました。窓口を開いて前向きに検討してくれることになりました。
  • 役場からの帰り道、友人と会って懇談しました。友人は人からの相談に対していつも熱心に対応しています。無理をしないように伝えたのですが、やはり地域で発生している問題解決の話になりました。