令和6年12月県議会定例会が開会しました。議案提案に際しての知事からの説明要旨は次の通りです。
- 「大阪・関西万博」について
開催100日前イベントを12月14日に開催します。万博参加につながる機運醸成を高めると共に、万博を契機に和歌山県が一層活性化されることを目指します。 - 洋上風力発電の準備区域への整理について
令和6年9月に経済産業省と国土交通省において、和歌山県沖の2海域が法に基づく区域指定に向けた最初の段階である「準備区域」として整理されました。次のステップである有望区域」を目指して関係者との調整や理解醸成に取り組んでいきます。 - 空港連絡バスの実証運行について
熊野白浜リゾート空港では国内定期便の発着に合わせて「空港」と「近隣市町の主要ポイント」をつなぐ「空港連絡バス」の実証運行を11月5日からスタートしました。2か月間実施したうえで、実験結果を検証し、熊野白浜リゾート空港の利便性向上につなげていきます。 - 補正予算について
一般会計で約46億6千万円を計上しました。主なものは南海トラフ地震臨時情報を契機として安全、安心な観光地づくりの促進や、冬季の観光需要策を実施することや、梅の不作を契機とした県内梅産業の体質強化を図るための経費です。
以上のような議案説明と提案を受けました。議会は12月19日までの会議で開催され、来週からは議案に対する一般質問に入ります。そのため本日、議長あてに一般質問の通告を行いました。僕の登壇日は12月11日と決定したので、早速、部局と一般質問に関する議論を開始しました。今回の登壇議員は15名で、議案に対する質疑と県政に係る一般質問を繰り広げることになります。
今回取り上げる項目として、地域の安全について、和歌山県の観光産業、及び「大阪・関西万博」への機運醸成についてなどを考えています。いずれも地域の皆さんから要望や意見をいただいた項目で、これまで聴き取りや調査をしてきました。皆さんからの要望や意見を議会で議論することで県政を前進させたいと考えています。
議会終了後、台東縣とZOOM会議を開催しました。訪台以降、定期的に開催しているもので、テーマは「熊野白浜リゾート空港と台東空港および花蓮空港とのチャーター便、定期便の就航」についてです。熊野白浜リゾート空港は国際線化なっていて、これまでベトナムと韓国との間でチャーター便を運航しています。来年の「大阪・関西万博」に向けて台東縣や花蓮縣からのお客さんが熊野白浜リゾート空港から入り、和歌山県内の周遊観光で滞在し、その後大阪に移動して万博と観光を行ってから再び白浜町に戻り、同空港から帰国する案を検討しています。チャーター便は2回飛ばすこと、つまり2往復を考えているところです。
この2回のチャーター便を利用して台東縣から白浜町には、ほぼ満員で来日できる見込みですが、課題は熊野白浜リゾート空港から台東縣までの観光客を集めることができるかです。台東縣から和歌山県に向けて約180人乗り飛行機を2回運航させるとして、和歌山県から台東縣への観光客を確保できるのか、早急に検討に入りたいと考えています。航空会社や旅行会社は赤字でツアーを実施することはありませんから、和歌山県側の需要をつくることが命題です。
参考までに台東縣の人口は約20万人、お隣の花蓮縣の人口は約30万人いるので地方政府の支援を受けて和歌山県行きのお客さんは大丈夫だそうなので、和歌山県が周辺都市を含めて送り出す必要があります。今回の議会で提案された「空港」と「近隣市町の主要ポイント」をつなぐ「空港連絡バス」はその支援になり得るものですから、旅行会社とも連携を図り対応したいと考えています。
- 市内で飲食店とバーベキュー場、シミュレーションゴルフなどの施設を開設したオーナーと会い懇談しました。地域の皆さんに利用してもらうことで活性化につなげたいとの思いから運営しているものです。
- 南紀熊野体験博時代の嶋田局長と会いました。「片桐君」と声をかけてくれたので、顔を見て「嶋田さん」と応え、今日の偶然に驚きました。持参していた「なんくま会20周年の集まり」の紀伊民報と和歌山特報の記事をお渡ししました。
- 紀州徳川時代の着物文化について話し合いました。この項目も一般質問で取り上げる予定です。