「和歌山県花を愛する県民の集い」大会に出席しました。44年前に発足したこの大会は、和歌山県を花でいっぱいの県にすることを目指してきました。今も尚、継続した活動を行っていることは凄いと思います。
ただ花でいっぱいにするためには活動する人や団体の存在が不可欠です。「花を植えましょう」「花でいっぱいの和歌山県にしましょう」と言っているだけなら、まちに花は咲きません。花を植える人がいる、花のお世話をする人がいる、そして花を観てくれる人がいるから、きれいな花は咲くのです。
今回、功労者に対して感謝状が贈られましたが、いずれの皆さんも職場で、地域で、学校で、そして自宅で花を植えている人たちです。その団体から「花いっぱい推進協議会」の島陽子さんから植栽活動の事例発表をいただきました。僕も同団体に所属しているので分かるのですが、JR和歌山駅前をはじめ県道沿いの植栽を行い、維持管理してくれています。
また毎年10月には花いっぱいコンテストも開催しているなど、和歌山市内を花で賑やかにしてくれています。同協議会の森川会長にも会場でお会いしましたが「日ごろの活動を評価してくれたことを嬉しく思います。これから頑張れる気持ちになります」と笑顔で話してくれました。
また挨拶の中で二階会長から「花には力があります」の言葉がありましたが、きれいなだけではなくて人を笑顔にする力がありますし、まちなかを明るく輝かせる力があります。
以前、大阪府から来てくれた人が「和歌山市は花が多いですね」と伝えてくれたことを思い出しました。「和歌山市は花が多くて道路沿いの道がきれいですよ。花を植えてまちをきれいにしようと活動している市であることが分かります」と続けてくれました。
普段は氣づかないのですが、県外から来た人には和歌山市に花が多いと感じるようです。これも花を愛する皆さんの活動の賜物だと思います。
道路沿いの花はまちを華やかにしてくれますし、例え話ですが職場や会合などには「華のある人」の存在は必要です。私達の周囲を明るく華やかにしてくれる花を大切にする集いが44年間も続いていることに敬意を表します。
季節に応じて咲く花は私たちの心を和ませてくれますし、温かい気持ちにさせてくれます。テーブルに一輪の花があるだけで、その場が華やぎますし心も温かくなりますから、あるとないでは全く雰囲気が違ってきます。今回の総会と大会会場にもきれいな花が飾られていたのは、そんな理由からだと思います。花を見て会話が弾むことや、花を見て争いを止めるなど人の心に変化を与えてくれるものです。
知事をはじめ多くの出席者で賑わった総会と大会に出席できたことを嬉しく思います。この先も、和歌山県が花いっぱいに溢れる県になることを願っています。
お葬式に参列させていただきました。ご家族の方から「父は交通事故にあってから14年間、寝たままの状態が続いていました。言葉が出ないので意思疎通ができないので、こちらの問いかけが聴こえているかどうか分からないままでした」と話してくれました。
「そんな大変なご苦労があったのですね、生活や仕事でも大変だったと思います」と言葉を伝えましたが、外からは想像できないような日常だったのです。当たり前のことが当たり前にできる毎日がどれだけ有難いことなのか、お互いに話を交わして感じました。
話をしている最中、数日前に見たSNSで書かれていたことを思い出しました。
私が「あなたに10億円あげましょう」と言ったら全員が受け取ることでしょう。でもこんな言い方をしたら受け取る人はいないと思います。「あなたに10億円をあげましょう。でも10億円を受け取ると、あなたには明日の朝が訪れなくなりますが、どうでしょうか」という問いかけです。明日が訪れないとなればお金を受け取る人はいないと思います。
人にとって、明日の朝が訪れることは価値のあることなのです。当たり前すぎて氣づかないのですが、明日が訪れることは何事にも代えがたい価値がある日々なのです。
人との永遠のお別れの場面で思い出したことですが日々の生活でも「今日がかけがえのない一日」と思って生きたいものです。