「近畿自動車道紀勢線建設促進協議会促進大会」に出席しました。紀伊半島一周高速道路の早期実現を目指して毎年開催、国土交通省に対して要望している大会です。同高速道路は令和元年度に未開通区間が全て事業化されていますが、残る区間と「印南と南紀田辺間」「熊野大泊と勢和多気間」の四車線化の早期実現を目指して継続して要望活動を行っています。
実現に向けて必要なことは継続した予算措置と地元の熱意を届けることですから、今回も大会決議を元に要望活動を行っています。
特に今回は、資材費などの上昇に対しても新たな財源の創設を図ることで令和7年度予算は所要額を満額確保することも織り込んでいます。
ようやく紀伊半島一周高速道路が形になってきたことから、後は和歌山県と三重県が人とモノの流れを創り出し地域の活力を生み出すことが必要となります。国と県、そして市町が連携を図り紀伊半島の創生を図っていくことも話し合いました。目的を同じくする人が集まり、訴えることの力を感じることができました。所管官庁は直接現場を知ることはありませんし、必要性も地元からの説明と要望を継続しなければ感じてもらえません。全国の地方都市が地方創生を目指している中、紀伊半島一周高速道路は和歌山県と三重県が一緒になって強い要望と決議を行い国に届ける活動は極めて重要だと考えています。和歌山県の議員連盟として要望できたことで来年度予算を始め早期実現に向かわせることができた大会になったと感じています。
大会に引き続き友人と、紀伊半島一周高速道路を実現させる意味について協議しました。現在、インバウンド観光で各地の観光地が賑わっていますが、中でも注目を集めているのが「金沢、岐阜のゴールデンルート」だと聴きました。これは東京に来日したインバウンド観光客は上越新幹線で金沢市に入り、そこから岐阜県の飛騨高山と白川郷観光に向かうルートです。そこから名古屋市に抜けて東京に戻り、羽田空港から帰国するか、名古屋から大阪市に抜けて関西空港から帰国するルートが、ここで言うゴールデンルートなのです。
日本の歴史と文化を感じられる世界遺産の白川郷や飛騨高山は外国人に人気があるのは理解できます。しかも東京から新幹線と高速道路を利用することで金沢市と岐阜県までの周遊は利便性が良いので観光ルートに適した地域になっています。
友人は「新宮紀宝道路の完成と紀伊半島一周高速道路が完成すれば、このゴールデンルートに勝てるポテンシャルがある」と話しています。
東京から新幹線で名古屋に入り、そこから高速道路で三重県の南の地域から熊野三山と世界で初めて川自体が世界遺産に登録された熊野川。そして熊野古道とロケット発射場が完成し宇宙に最も近い串本町と那智勝浦町。そこから国際線化になった熊野白浜リゾート空港から帰国すること可能ですし、そこから和歌山市に滞在してもらい関西空港から帰国するルートもゴールデンルートになり得ます。
金沢と岐阜県のゴールデンルート以上の観光ゴールデンルートになり得るので、高速道路の完成と熊野白浜リゾート空港の活用、および和歌山市も新たな観光地を創り上げることが必要です。
現在でも高野山と熊野古道には外国人観光客が増えています。特徴はヨーロッパからの観光客が多いことで、今後は台湾や韓国、中国などアジアからの誘客はこれからの課題となります。
そして和歌山県の観光の課題である観光地が点在していることによる移動時間を要することも、紀伊半島一周高速道路が完成することで解決に向かいます。先進事例としての金沢市と岐阜県の飛騨高山と白川郷の世界遺産観光の観光ゴールデンルートの話を聴いたので、三重県と和歌山県の世界遺産と温泉、空港、おいしいフルーツや食材がありますから、優れたインバウンド観光のゴールデンルートに仕上げることができると確信しています。