「片桐会」主催で高野山を訪れました。参加者は23名で「高野山の紅葉を見て、お茶体験をしましょう」の趣旨で開催したものです。一万人大清掃を終えた後にJR和歌山駅東口に集合して高野山に向かいました。皆さんには議会報告と「大阪・関西万博」の資料を配布して、道中、高野山に到着するまでの時間、説明と質疑応答を行いました。
県政説明を受けての車中での皆さんからの質問です。
1.JR和歌山駅からLRTを走らせて欲しいと思います。今は路面電車のある市は活力があると思います。かつてLRT導入の機運が盛り上がった時期がありましたが消えてしまいましたね。
→路面電車のある松山市、広島市、富山市などの市は活気を取り戻しています。富山市はLRTを富山駅と商店街、そして学校を結んだことから利用者が増え、LRTの駅周辺の賑わいが出ています。もちろんLRTと同時に街なか再開発を同時に行ったことも要因ですが、中心地が衰退していることや市の人口が減少しているにも関わらず、思い切った施策を講じないことや、検討だけで何も導入しないようでは衰退を待つばかりです。JR和歌山駅再整備の機会がチャンスなので、街なか再生に向けた取り組みにしたいと考えています。
2.今から15年ぐらい前に和歌山市からアンケートが届きました。街なか活性化の意見提言でした。その時、和歌山市に二つの駅はいらないのでJR和歌山駅と南海和歌山市駅を統合して玄関口を一つにすること。和歌山駅と和歌山市駅を結ぶ紀和線は高架にしているのだからJR和歌山駅も高架にすべきだと提言しました。鉄道で東西を分断していることが和歌山市発展を阻害しているからです。しかし未だに何の返事もありません。
→二つの駅を統合することは、どちらも民間鉄道会社なので経営的にも困難です。ただ両駅は高架になった紀和線でつないでいるので、増便を図ることやダイヤ改正で実質的に結ぶことになります。今は本数が少ないことや接続が良くないので利用者は少ないのですが、人口増加対策と共に紀和線の扱いも検討材料になります。またJR和歌山駅の高架は成し遂げたい事業です。ただ予算と駅周辺が密集していることから困難を極めます。本来であれば昭和の時代に高架事業を行っておくべきでした。
しかし再整備構想の時期ですから、当然、高架事業の提言は行います。今回を逃すと、次の機会はありませんから考えられる取り組みを提言していきます。
3.宮北地区の黒田から和歌山市中心部に向かう高架道路ですが、常に渋滞しているので改善が必要です。左折と直進の車線が同じことや、右折車線も坂を下る途中から分岐になっているだけなので、これが渋滞の原因です。
→この高架道路は途中までは一車線で、坂の途中から右折車線と左折と直進車線の二つに分かれます。しかもどちらの車線も渋滞していいます。右折車両を流すために後に侵入する車線を改良していますが、それでも渋滞していることは把握しています。高架の車道幅を拡幅することは困難のため、これ以上の改善を図ることは現状からは難しいと考えています。そこで鳴神から北進する都市計画道路の取り組みを行うことで進入車両を減少できますから、早期実現の提言を行っているところです。市内の幹線道路を結ぶことで全体の渋滞緩和につなげていくことが対策になると考えています。
4.和歌山市内に環状道路をつくれば渋滞緩和になると思います。
→環状道路の計画はあります。京奈和自動車道と第二阪和国道を結ぶ構想もありますし、そこから市内の外郭を通る道路を南に接続することで環状道路に向かわせることが可能です。他にも和歌山南スマートインターチェンジから西浜、和歌浦へ向かうことができるようになっていますし、北側から市内に侵入してくる道路をこの道路に接続することで環状線化が図れます。早期実現に向けた取り組みを行っていきます。
皆さんとの主な質疑は以上の通りです。駅を中心としたまちづくりと道路問題が主な要望でした。
高野山に入ってお茶体験も行いました。お茶の種類は2千種あることや、茶道には69の流派があること。茶道体験と共にお茶の知識を得るための説明もしていただきました。お茶に端を発する言葉は1,069あることなども説明してくれました。良い時間となりましたこと、感謝しています。