活動報告・レポート
2024年11月14日(木)
和歌山市観光の課題
令和会
令和会の勉強会に出席しました。今回のディスカステーマは「トランプ大統領と日本」で、出席者の皆さんの意見を聞かせてもらいました。今の時点で思われることは、自国の産業を守るため保護貿易を基本とすること。そしてオールドカンパニーなどの雇用を確保するための経済政策を取ることでインフレが過熱することも予想されます。金利を上げることで抑えようとしますが、どこまでの利上げになるのか見通しは分かりません。
ただ日本の経済状況から利上げは難しそうなので日米金利差が拡大し、円安に誘導されることになります。今日1ドル156円まで円安が進展したように、1ドル160円台も視野に入ってきました。
ただし円安が日本経済にとって全て悪いのかとの質問には「輸出関連企業が外貨を稼いでいるので決してそうではない」となりますが、アメリカの保護貿易のあり方次第で、この表現は変わることになります。今後のトランプ大統領と石破総理大臣の会談がどのような展開になるか分かりませんが、日本経済と安全保障にとって良い結果が出ることを願っています。
僕からは「大阪・関西万博」の和歌山ゾーンの広報と和歌山市再生のための提案などを行いました。
和歌山市観光の課題
観光事業者と「和歌山市観光」をテーマに会議を行いました。批判を恐れず、現状を捉えて本音の意見を話し合いました。
1.和歌山市の観光資源はインバウンド観光客を呼び込めるだけの力がない。関西空港の鉄道駅で外国人観光客にアンケートをとったところ、99パーセントが大阪と京阪神に行くと回答し、1パーセントが和歌山県に行くと答えたそうです。その1パーセントの観光客も積極的に「和歌山県に行く」というのではなくて、「ホテルが取れなかったから和歌山市に行く」とのことです。
2.立ち寄り先は貴志川線貴志駅のたま駅長が一位、続いて和歌山城だそうです。その次はありません。和歌山市で行きたい観光地は少ないということです。
→たま駅長と和歌山城だけが観光資源です。しかも観光地として主力になり得ない観光資源だとの評価です。大阪ならミナミとキタの繁華街や大阪城、そしてユニバーサルスタジオ、京都なら市内に数多くある寺院が主力ですが、和歌山市にはそれに匹敵するものがないという評価です。
→たま駅長と和歌山城だけが観光資源です。しかも観光地として主力になり得ない観光資源だとの評価です。大阪ならミナミとキタの繁華街や大阪城、そしてユニバーサルスタジオ、京都なら市内に数多くある寺院が主力ですが、和歌山市にはそれに匹敵するものがないという評価です。
3.令和6年12月の南海電鉄のダイヤ改正で、難波と和歌山市を結ぶ急行の本数が減少するようです。代わって難波と関西空港を結ぶ急行が増発となり、南海電鉄がインバウンドに力を入れていることが分かります。
→ますます和歌山市にインバウンド観光客が来なくなります。ダイヤ改正につながるよう和歌山市の力を高める必要があります。
→ますます和歌山市にインバウンド観光客が来なくなります。ダイヤ改正につながるよう和歌山市の力を高める必要があります。
4.旅行商品として和歌山市観光だけの商品はほとんどありません。高野山や熊野古道、白浜温泉や勝浦温泉と組み合わせたものはありますが、和歌山市観光単体では商品にならないのです。
→単独で旅行商品が企画できる市にする必要があります。「ないものはない」と認めたうえで観光客が欲するレストランやホテル、娯楽や物産展を誘致する必要があります。
→単独で旅行商品が企画できる市にする必要があります。「ないものはない」と認めたうえで観光客が欲するレストランやホテル、娯楽や物産展を誘致する必要があります。
5.進化させなければお客さんは来てくれません。またリピーターもありません。ユニバーサルスタジオが人気なのは毎年のように新しい施設を新設しているからです。どんなテーマパークも進化させる必要があります。ところが和歌山マリーナシティの設備は更新されていないと思います。長い期間、変化していないテーマパークでは、人を呼びこむことはできません。
→計画は消えていますが、和歌山IRのような県外から大型の投資を呼びこむリゾート施設の検討が必要です。
→計画は消えていますが、和歌山IRのような県外から大型の投資を呼びこむリゾート施設の検討が必要です。
6.JR和歌山駅周辺も進化していません。県庁所在地の駅で55年間も変化がない駅はないと思います。進化していない駅なので人通りは減少するばかりです。
→JR和歌山駅建て替えは最後のチャンスです。ここに注力する必要があります。駅前と周辺の賑わいを創り出すには、現在進行中の再構築に加え民間投資も考える必要があります。
→JR和歌山駅建て替えは最後のチャンスです。ここに注力する必要があります。駅前と周辺の賑わいを創り出すには、現在進行中の再構築に加え民間投資も考える必要があります。
7.観光客に「大阪の食べ物」、「食べたいものは」と尋ねると「たこ焼き」「お好み焼き」と即答できます。「和歌山県の食べ物」や「和歌山県で食べたいもの」と聞いても答えがありません。観光客に浸透できるような代表的な食べ物の開発が必要です。
→和歌山市は「これ」という名物料理が必要です。
→和歌山市は「これ」という名物料理が必要です。
8.ベイエリアは観光地になり得る場所です。和歌山市のベイエリアには何がありますか。大阪だとユニバーサルシスタジオ、海遊館、「大阪・関西万博」の開催、大阪IRなどがありますから人を呼びこんでいます。
→和歌山市もベイエリアの開発が必要です。
→和歌山市もベイエリアの開発が必要です。
9.インバウント観光客が求めるものは主にグルメと美容です。和歌山市に行きたくなるグルメなお店と美容の拠点が必要です。ここに先進医療も入るかもしれません。
10.台湾から日本に来る観光客は非常に多いけれど和歌山市には来ていません。ほとんど全員が関西空港から大阪に向かっています。一部が貴志川線に乗車してたま駅長を訪れているだけです。
11.外国人には紀州55万石のインパクトが少ないのです。加賀百万石はインパクトが強いのは百万という数字があるからです。百万には大きいイメージがありますが、55万だと大きさが伝わりません。
→和歌山城を観光の主力にするには厳しい現実があります。観光資源としては、市内に観光の核となる施設があって、歴史を感じさせる和歌山城があるという存在です。
→和歌山城を観光の主力にするには厳しい現実があります。観光資源としては、市内に観光の核となる施設があって、歴史を感じさせる和歌山城があるという存在です。
12.観光地は点在しているので面になっていないことが長年の懸案です。移動時間がかかること、点と点を結ぶ移動手段が観光バス以外にないことは、和歌山県観光の懸案事項として解決されないまま残っています。南紀熊野体験博の時代でも懸案でしたが、それ以前もそれ以降もそうです。紀伊半島の自然と観光は、中期滞在してもらわなければ魅力を感じられないということです。
つまりインバウンド観光客を呼び込むだけの力に欠けているとの認識を持ち、ゼロから創っていく必要があります。グルメなお店、高級レストラン、美容施設と先進医療機関、高級ホテルとエンターテイメント、スポーツ施設などをつくりあげる必要があります。核となる観光拠点があって現在ある和歌山城や貴志川線のたま駅長、紀三井寺が活かされるという構図です。
つまり和歌山市を観光都市にするためには、全くゼロから築き上げる覚悟が必要だということです。観光事業に投資を呼びこむ以外にありません。
人が創り上げた壮大なものには価値があります。例えばハワイのワイキキビーチは人工の砂浜ですが、世界が認める観光資源になっています。今から将来を見据えて、和歌山市としてインバウンド観光客に来てもらえるだけの観光資源を創り上げることが必要です。
つまりインバウンド観光客を呼び込むだけの力に欠けているとの認識を持ち、ゼロから創っていく必要があります。グルメなお店、高級レストラン、美容施設と先進医療機関、高級ホテルとエンターテイメント、スポーツ施設などをつくりあげる必要があります。核となる観光拠点があって現在ある和歌山城や貴志川線のたま駅長、紀三井寺が活かされるという構図です。
つまり和歌山市を観光都市にするためには、全くゼロから築き上げる覚悟が必要だということです。観光事業に投資を呼びこむ以外にありません。
人が創り上げた壮大なものには価値があります。例えばハワイのワイキキビーチは人工の砂浜ですが、世界が認める観光資源になっています。今から将来を見据えて、和歌山市としてインバウンド観光客に来てもらえるだけの観光資源を創り上げることが必要です。