活動報告・レポート
2024年11月13日(水)
パッケージ
パッケージ

商品の紙袋やパッケージそしてデザインは、商品を購入する時の印象としてとても重要です。パッケージとデザインによって買う商品を選択することもありますし、デザイン性が良ければ、紙袋は使い捨てるのではなく保存して手提げ袋として利用することもあります。本日は紙袋やパッケージ、ボックスなどのコレクョンを見せてもらいましたが、たくさんの数が揃うと「凄くて見応えがある」と思いました。

紙袋やパッケージをコレクションしている人もいるように、数が整っているとデザインを楽しむことができます。良く見ると、同じブランドでも年代によって微妙にデザインが異なりますし、ブランドによって紙の質や形状も違うので比較すると楽しくなります。

また外国、特にアメリカ製の紙袋はデザインや色彩が派手なのですが、品質に無頓着なように感じます。紙袋の品質や耐久性、そして機能性は日本製の方が優れているように感じます。但しスーパーブランドの紙袋は別格で品質もデザイン性も優れています。スーパーやドラッグストアの紙袋は、商品を入れて持ち帰るためだけにあるようなもので、抱えて持たないと破れてしまうようなものもあり、日用品の紙袋は日本製が勝っていると思います。これらは大量生産、大量消費のアメリカの使い捨て文化の名残があるように感じます。

ところがスーパーブラントの紙袋のデザイン性や品質は日本製と比較しても優れています。案内してくれた方に尋ねると、商品と紙袋の両方で一つの商品、ブランドと考えているので、紙袋も商品原価に入っています。ブランドのユーザーは紙袋のデザインと品質にお金をかけていても「それらを含めてブランド商品」と理解しているそうです。

ですから仮に紙袋の原価が1,000円だとして、それを販売価格に組み込むことが通常なので、商品が高くても「不満はない」ということです。商品と紙袋を合わせてブランドとの理解があるので紙袋も豪華にできるのです。

ところが日本は商品そのものにお金を支払う感覚があり、紙袋はサービスで提供されるものだとの扱いです。メーカーも消費者のその感覚を理解しているので、紙袋のデザインや品質にコストをかけないようにしています。紙袋やパッケージは商品ではなくコストなので、極力安く仕上げたいと考えています。外国のブランド商品の紙袋のデザインや品質が良いと感じるのは、そこに掛けている費用が違うからだそうです。

もちろん日本の一流ブランドになると紙袋やパッケージにも相応の予算を掛けているので、デザイン性も品質も良いと思います。

機能面で面白いと感じたことがあります。アメリカのダンキンドーナツの持ち帰り用パッケージです。日本のドーナツは、持ち帰り用のパッケージに縦に入れるので比較的コンパクトになります。ところがダンキンドーナツはドーナツを横に並べて持ち帰る仕様なので、パッケージはピザの持ち帰り用のパッケージのように面積が大きくなっています。機能性を重視して極力サイズを小さくしようと追及する日本のメーカーと、良い意味で大雑把な仕様でも「良い」と考えてデザインするアメリカのメーカーの違いを感じました。

どちらが良いかはそれぞれの判断ですが、国によってパッケージの形やサイズ、デザインが違うことの面白みを感じました。国や時代、ブランドやメーカーによって紙袋やパッケージの形状や品質、そしてデザインに違いがあります。実物を見て比較すると時代も感じますし、国によってのセンスの違いも感じます。感じたことは商品そのものの品質は当然、大事ですが、デザインによってイメージが変わるということです。

「中身も大事、外見も大事」なのですが、それは良い品質の物を作っているメーカーは外見のデザインにも力を入れているということです。良い物の価格が高くなるのは、それに関わった人が働いた分と開発に要した時間も原価に算入しているからです。

パッケージのコレクションを見せてもらって面白いと感じました。案内してもらわなければ関心を持たなかった分野かも知れません。案内してもらったことで興味を持つことができました。

その他
  • 葵会総会用の配布資料を作成しました。会員の皆さんとお会いすることを楽しみにしています。
  • 和歌山県新総合計画の原案に関する議会会派としての意見を取りまとめています。