国土交通省を訪問、地域振興に係る会議を行ったあと、都内の友人たちと合流しました。彼らは外国企業との取引の仕事をしているので、各国のリゾート事情についても理解しています。意見交換の中でおもしろい話がありました。
今年、家族で和歌山県を訪れました。和歌山マリーナシティホテルに宿泊したのですが、ここから眺める夕日は最高で家族全員が感動しました。中でも子どもが「夕日がきれい」と言ってずっと見ていたので「子どもの心も震わせる和歌山県の夕日と海は凄い」と思いました。僕も仕事柄、リゾート地を訪ねることが多いのですが、和歌山県の海に沈む夕日は世界一ではないでしょぅか。僕もマリーナシティホテルから夕陽をずっと見ていました。和歌山県はこのきれいな夕日を観光資源として売り出すべきですよ。地元でいると毎日見る光景なので当たり前になっていると思いますが、本当に凄い夕日だと思います。外国人にアピールすればインバウンド観光客が訪れることになりますから。
ところで世界のリゾート地で共通していることがありますが、和歌山県もその条件があります。リゾート地は陸地の西に位置していることです。つまり夕日が海に沈む光景が見ることができる場所がリゾート地になっているのです。
国内の観光地に沖縄県がありますが、リゾート地は沖縄県の西側に多いのですよ。アメリカの事例としてはカリフォルニアがあります。カリフォルニア半島がリゾート地なのですが、半島の西側が観光地になっています。どうでしょうか。リゾート地に共通しているのは夕日なのです。
和歌山県も西側に海があるので和歌山市でも白浜町でも、海に沈む夕日を見ることができます。太平洋に沈む夕日もきれいですし、西側に島が配置されている海に沈む夕日も島影があってきれいですよ。和歌山県の夕日が沈む海は島影などワンポイントがあるので、ずっと見ていられる光景です。
対して朝日がリゾート地になっている事例は少ないのです。朝日も良いのですが、海から日が昇ってくる時間は短いので、数分で海面から空に向いて昇っていきます。夕日のような旅情、情感が湧いてこないのです。夕日を眺める海岸に友人同士やカップルが並ぶ光景はありますが、朝日が昇る海岸にカップルが並んでいる光景は少ないと思います。だからきれいな夕日を、和歌山県の観光資源として外国に発信すべきです。
ただ充実させるべきことがあります。外国人が好む高級ホテルが海沿いにないこと。せっかく品質の良い食材が豊富なのに、食べたい料理の選択肢が少ないことです。都内のホテルの宿泊費は、インバウンド観光の影響で軒並み高くなっています。しかし和歌山県で外国人から高い宿泊費を頂ける高級ホテルはないことが、インバウンド観光客の誘致にとって欠点です。
そして料理です。日本料理や中華料理、イタリア料理にフランス料理などの飲食店を充実させることです。食材が良いだけにもったいないと思います。外国人が和歌山県を訪れた時に、満足できる食事を提供するお店を作って欲しいと思います。僕が思う和歌山県観光は和歌山市と高野山、そして熊野古道などを訪れることになるので一泊ではもったいないのですが、そのためにはホテルと食事が重要です。毎日同じ食事を取りませんから、県内どこに行っても色々な料理がおいしく食べられる環境を整えて欲しいと思います。
僕は何度か和歌山県を訪れていますが、満足できるレストランが少ないと思います。東京と比較することはありませんが、和歌山県の食材を豊富に使ったレストランがあって欲しいと思いますが、いかがでしょうか。観光客を誘客するに当たってもったいないことです。夕日を始めとする観光資源はあるのですから、ホテルと食事のラインナップを揃えたら良いと思います。
リゾート地の条件は夕日にある。海が西側にある和歌山県はリゾート地としての条件があるので自信を持つことです。