飲食組合の方と打ち合わせを行いました。和歌山市内の飲食店はコロナ禍以降もお客さんが戻らないことや資金繰りなどの面で厳しい環境にあります。組合としてやれることはないだろうかと協議したものです。組合員さんにとってメリットを供与できることや相談に応じられる体制を整えることなどの対応を話しました。
組合費を支払っていることから、それ以上のメリットを感じなければ組合に魅力はありません。組合員が減少しているのは開業時に加入するための広報ができていないことや組合のメリットの説明が十分ではないことなどがあります。そこで付加価値を加えることも考えているところです。
また組合員さんからの相談内容は多岐に及び、直接的には資金融資や借り換えなど金融面での相談や事業用ごみの問題などがありますが、仕事面に加えて生活面でのサービス提供も必要だと考えています。今はないようなサービス提供を考えているところです。
また組合員さんからの相談に対しては「地元資本の飲食店は全国チェーン店などと比較して弱者なので、役員には弱者の立場に立って相談に応じることが大事なことだと話し合いました。困って相談に来ているのだから、その時に対応できないようでは組合の価値はないということです。寄り添う氣持ちを持った役員体制であるべきだとの話になりました。
またチェーン店の進出を否定することはありませんが、地元の飲食店が頑張らなければ、地元の味や伝統的な食事の提供がなくなっていきます。
どこの都市に行っても地元の食材を使った郷土料理を提供してくれる飲食店がありますし、その地域特有の味というものがあります。伝統的な味は観光客やビジネス客にとっておもてなしになるものなので、地元の飲食店は地元の味を伝える役割を果たしています。チェーン店だけになってしまうと味気ない街になるので、地元飲食店とそれを支える飲食組合の活動を活性化させる必要があります。
地元の飲食店は厳しい経営環境にありますが、この環境に打ち勝つためにできることをやっていくことを話し合いました。組合長の姿勢と心は現在の置かれた環境に負けていません。「組合員さんのためになることをやる」気概を持って職務を務めています。「やるべきことをやる」体制に変革したいと思っています。
お世話になっている会社を訪問して社長と懇談しました。来年に向けた経営会議などでお忙しい中でしたが、有難いことに時間を取ってくれました。社長との懇談では、今春に会社の会議室で従業員さんに対して和歌山県の偉人の功績と志について講義をさせてもらったことや、社員に求めていることなどの話になりました。社長からは「指示されたことをやるだけの人ではなく機転が利く人や、部全体をまとめられる人材が欲しい」ことを伝えてもらいました。
企業にとって人材が財産ですから、ここでは社員教育と福利厚生を充実させています。社内にトレーニング施設やシミュレーションゴルフ練習場、カラオケ施設もあり従業員の方々が利用できるそうです。
社長からは「今の若い人は転職が当たり前の時代です。良いところがあれば転職するので教育と福利厚生は充実させています。社員には働きやすい職場環境を整えていますし、福利厚生面の充実を図っています。楽しい会社にしたいと思っているので交流機会も大切にしていますし、東京や首都圏の事務所社員が本社に出張する時も本社社員と社内で交流できる施設も作っています。社員には会社に残ってもらえるよう処遇改善を図っています」と話してくれました。
伸びている会社の経営の考え方や福利厚生設備や制度の充実などを学ぶ機会となりました。この取り組みや広報活動によって「県内外から弊社に就職希望の学生が増えています」ということになっています。学生は会社の評判を知っているので、和歌山県での就職機会が増えることを有難く思います。社長には、お忙しい中、貴重な時間を頂いたことに感謝しています。