活動報告・レポート
2024年11月5日(火)
所得倍増の時代
現場視察

都内から企業関係者が来県してくれました。国内で事務所開設のため候補地を巡っているのですが「和歌山市も候補地に入れてください」と依頼をしていたため来県してくれました。早速、候補地の現地視察を行い、進出のための条件を協議しました。

インターネット環境とスタッフやゲストが宿泊するためのマンションが近くにあること。若い人が関心のある分野なので若い人で賑わっていることや、関西空港に近いことも優位な条件です。但し進出に際しては、軌道に乗るまで初期コストを極力抑えたいこともあり、今後とも協議しながら対応していくことにしています。

また話の中で「和歌山県が歓迎してくれることも条件の一つです。歓迎されなければ他に誘致の声をかけてくれている市もあるので比較検討することになります。事業内容を理解してもらって一緒に地域振興にも役立つ動きをしたいので、よろしくお願いします」とは伝えてくれました。若い人の雇用につながる仕事を増やすことは和歌山市にとって不可欠ですから、関係者と連携を図りたいと考えています。

所得倍増の時代

「私が新入社員の時の月給は7,000円ぐらいでした。池田総理が所得倍増を提唱して日本経済が成長していった時期でした。二年目、三年目と月給が増えていき、正確な記憶は定かではないのですが三年目ぐらいで月給が15,000円に昇給したように思います。

あの時『本当に月給が倍になった』と嬉しかったことを覚えています。給与が上がることで働き甲斐につながりましたし、ここでずっと働こうと思ったものです。そして政治家が公約で言ったことが実現することを感じました。

今はどうでしょうか。若い人が気の毒に思います。所得はなかなか上がらないし、総選挙でも分かるように総理の言うことはブレているので経済はどう転ぶか分からない。若い人に政治に興味を持てと言っても難しい話ですよ。月給が倍になった事実と実感があったから仕事を頑張れて、仕事で頑張ったから仕事が好きになっていった。そして自分の会社が好きになっていったのです。

そして片桐さんが説明してくれたように、当時は月給が増えた分だけ使いましたよ。所得が上がればお金を使うから景気は良くなっていくのですよね。失われた30年の時の若い人は給与が上がらなかったから人とのつきあいにお金を使うことが分からなくなったように感じます。孤独や一人でいることが好きという人がいますが、その時の政治の影響があるのではないでしょうか。もっと若い人向けの政策が必要だと思いますし、給与が上がる取り組み、税金や社会保障を見直して可処分所得を増やさなければ、若い人はお金を使いませんし、給与が上がるという実感がないと消費は増えませんし、若い人はますます政治に関心がなくなり投票にも行かないと思います」という話を聴かせてくれました。

成熟した社会の日本で高度成長は無理だと思いますが、先進国の給与が上がっているにも関わらず日本の給与は上がっていない実態から考えると上げる余地はあると思います。どこに原因があるのか究明すれば対応は可能だと思いますし、実行しなければ若い人が「日本の未来が明るい」と感じられない社会が続くことになります。

期待を感じられない国に将来性はありませんから、国政で政党が数合わせをしている場合ではありません。今年、社会に出たばかりの新入社員や若い人の意見を聴くと感じることがありますし、所得倍増の時代に現役だった人の話を聴くことで、その時にできたことが今できていない理由を考える契機になりました。

世代を超えて話を交わすこと。そこから感じることがあります。

その他
  • 友人の事務所を訪れました。本日は歌のレッスン日だったので習いに来る方も多いので挨拶に伺ったものです。ここでは仕事と共に今日を楽しむ運営をしているので、いつも笑顔が絶えません。元気を頂ける事務所です。
  • 夏場に体調を崩したSさんと昼食をご一緒しました。今では回復しているので安心しましたが、「一週間、入院していたので健康には十分に氣をつけています」と笑いながら話してくれました。無理しないようにお願いします。